春の樟の世代交代が一段落して、小さな花が咲き始めました。
午後の陽射しを受けて、新葉が煌めいていました。
樟の樹に抱かれた空を見上げると樟の樹の笑い声がしていました。
クスクスクスッ・・・!!
樟、楠、クスッ・・・!!
『花や咲く咲く』
あつのあつこ著
実業之日本社 (2013/8/8)
戦争時代の話なのに、明るいのは、戦争を知らない世代が書いた作品だからでしょうか?
登場人物たちが逞しいです。
襲色を久しぶりに思い出し、本を広げるきっかけになりました。
【内容紹介】
あさのあつこが、初めて「太平洋戦争」を描いた、心ゆさぶる“戦時下"青春小説。
戦時色濃くなる昭和18年、ある温泉街の一室で、
女学生4人は闇物資の美しい洋服生地でブラウスを縫いはじめます。
美しいものへの渇望を抑えきれない少女たち。
しかし、学徒勤労令が発令、4人はそれぞれの運命をたどることになります。
戦争という抗うことのできない時代のなかで、夢と憧れを胸に生きようとする
少女たちの青春を丁寧に紡ぎだした、まったくあたらしい戦争文学の誕生です。
【著者メッセージ】
戦時下に思春期を過ごした私の母から当時の体験を聞き、
非常に心を動かされたことが、執筆のきっかけです。
現代にも通じる少女ならではの喜びや、悩みを描きたいと思いました。
男たちが戦争にのめり込んでいくなかで、主人公の三芙美(みふみ)は、
軍国少女ながらも
「美しいものを着たい。友だちと笑いあいたい」
という少女らしい欲望に忠実に生きようとします。
空襲、食糧不足といったわかりやすいものではないけれど、
現代の少女たちも、戦って、もがいています。
そんな少女たちにも共感できる物語になるようにと、
祈るような気持ちで筆をすすめました。
紫蘭の花が咲き始めました。
凛々しいフリルの紫蘭さんです。
風精(ゼフィルス)の棲む場所
柴田よしき著
光文社; 新装版 (2012/9/12)
久しぶりに柴田よしきさんの小説を読みました。
『桜さがし』でも登場した浅間寺竜之介さんに魅かれて・・・。
一気読みしましたが、先が読める展開でした。
結末がこうなるのなら、実体験したことに意味があるのかな?
と腑に落ちませんでした。
内容(「BOOK」データベースより)
京都・北山の奥深く。ミステリ作家の浅間寺竜之介は、愛犬のサスケとともに、
地図にも載っていない風神村を訪れた。
村に棲息する美しい蝶を模した舞を見てほしいと、ファンの少女から誘われたのだ。
通し稽古の直後、舞手の一人が胸を刺され殺された。
多感な少女たちの想いが複雑に交錯する。
「村の乙女の伝説」が暗示する神隠しの真相とは!?
哀切の本格ミステリ。
お嫁に来た時には、既にこの庭に存在していた薔薇。
一年を通して、何度も開花しています。
先日、実家に顔を出した時に庭先に咲いていたアヤメ。
たくさん咲いたらしく、玄関先の花瓶にもたくさん活けていました。
青紫色に写りましたが、紫色です。
紫の浪が揺れる立浪草(タツナミソウ)。
この花を観るとも海神(わたつみ)さまを連想します。
今年は、他の花同様、勢いよく咲いています。
買い物に行くと、みなさん、買い物カゴに菖蒲を入れていたので、私も便乗しました。
以前、アロマの講習会で、菖蒲の香りは、オフからオンへ切り替える働きがあると
聞きました。
連休の終わりには、菖蒲湯で、気持ちをリセットする!!
でも、明日も世間は、休日ですね(笑)
五月五日といえば、五月晴れを連想しますが、生憎の雨。
雨上がりのカラー。
今年も、カラーが咲き乱れる庭です。
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