5月
8日,
2017年
不良ケーブルでもPoEは給電してしまう
正規状態でない場合にはSPLIT(ペア割れ)と呼び、LANケーブルとしては不良
となります。
既製品ではこの不良は99.9%出ませんが(皆無では無い)、現場工事の場合は
熟練者でも加工現場の照度の問題などでミスを犯します。
勿論、プロは施工後にそれなりのテスターで検査をするので問題はありませんが、
安価なテスターや初心者はこの間違いを犯す確立が意外に高く、通信遅延など
の原因となります。
加えて、PoEの場合、このSPLITは機能上チェックしていないので、導通が正常
であれば給電します。
これはCROSSケーブルでも給電可能な設計となっているためですが、SPLITは
データ通信で大きな問題となるので、PoEの給電がOKと表示されても
LINKが正常に行われない場合があるので要注意です。
5月
8日,
2017年
実験開始
実験です。現在視覚に頼っている部分が照明がLED化され、作業員によっては識別が
不安定になるケースが出てきための対策です。
通常の導通検査ではこの正誤は判定出来ず、高周波信号を流して、その漏話をレベル
で正誤を判定する方法の実験です。
閉回路の場合には終端抵抗、長さと周波数、波形の種類による漏話のレベルなど、
実験すべき項目が沢山あり、この機械を使って最適値を探し出します。
とりあえず操作をほぼマスター(外部同期を除き)したので、いよいよ実験が
開始となります。
5月
6日,
2017年
実験進展
3日は流石に休養し、4日は会社で作業(終日ではなく)、5日は3時に起きて農作業。
今日はゆっくり起きて少し会社に。
新実験は使用する周波数帯に問題があることを検証できたので、最新型の
ファンクションジェレーターを新兵器として投入。
こうして出力と監視機器のそれぞれをみると、学生時代の機器が如何に高額で
大した機能が無かった事を痛感します。
でも、こんな便利で高機能の機器があるのに新しい試み実験は低調と聞きます。
もう、メジャーではないのでしょうね。
もっとも、最近の機器は高性能・多機能ゆえ、僅かな操作ミスで間違った信号
を発生する恐れがあり、必ずシンクロスコープで写真のように事前に原出力の
確認をしておかないと痛い目を見ることになります。
価格は当時(学生時代)の1/10以下、物価を考慮すれば1/100です。
それでも昔の不便で低機能の機器の時の方が、なんだか結果が出せたように
記憶していますが、きっとそれは思い入れが強く作用しているのでしょうね。
たった数時間で昔なら思いもつかなかった、いや思っても実験などをする機器が
無かった。 その実験・実証が可能となったのです。でも、なんだか達成感が
無い・・・・・
5月
3日,
2017年
鞘えんどうの筋
あまり人気がありません・・・・
ちゃんとした栄養士さんが献立を考えてアキはこないのですが、時々
「あれ?」と思うことはあります。
このところ鞘えんどうが複数回出てくるのですが、筋が取ってありません。
大量に調理するので面倒だと思いますが、えんどうなのでめんどうがらずに
取って欲しいと思うのです。
今日はFMの生放送、叔母の買い物支援(連れて行くので神経を使います)
中国行きの準備、特許関係の資料の見直し、懸案の実験などで出社。
日曜日の農作業の疲労がやっと取れました、昨日は岡山でしたが、往復とも
眠りこけ、あわや! でした。
4月
27日,
2017年
新実験の準備
「今やらないで何時やるか、俺がやらないで誰がやるか・・・・・」
LANケーブル製造過程で必要な測定技術の手がかりを掴みました。
基礎実験でのデータを確立するために、試験装置を構築中。
4月
18日,
2017年
PoELANケーブル電圧ドロップ測定
信号のロスは無視して、ケーブルでの電圧ドロップを実際に測定します。
ケーブル長が長い時、実際の負荷試験は中々厄介ですが、この装置があれば
測定可能です。
ちなみに、802.3atで、24AWGで50mの場合、通常負荷で3V程度のドロップが
あります、ケーブルの品質や太さで、この部分がどう変わるのか測定が可能
となります。
4月
18日,
2017年
PoE LANケーブル限界試験機
PoEの802.3btは100W対応とされるため、線径の細いLANケーブルや
カシメ部分の接触面が少ないケーブルでは異常動作bに恐れがあります。
情報通信伝送の経験しか無い方は、エネルギー伝送の恐ろしが中々
理解が出来ないと思います。
この試験機はその恐ろしさ、製造の重要性を実際に見ることが出来ます。
電源はチョイス出来ます。商用電源のAC100Vでも試験が出来ます。
LANケーブルにはPoEより高負荷になるように配線され、8本の一本
一本で負荷試験を行います。
4月
13日,
2017年
PoE LANケーブル試験機完成
やはり当初の予想どうり、電球は100Vでの負荷設定であるため、半分の電圧
では負荷が検査のようには行きません、そこで60W球を並列にセット出来る
設計となっています。これで正解!!
PoE100W負荷は今年の7月に発表されるIEEE802.3btの規格で、従来
の4倍の能力となります。
そこで心配となるのがLANケーブル、理論では無く実際の結線の状態で
負荷試験を行います、PSEの試験機はありますが、これはLANケーブルの
試験機、多分現時点で世界で一台しかないと思います。
4月
13日,
2017年
PoE LANケーブル試験機
行う装置の作成をしています。
電圧を測定したり、PSEの試験機は存在しますが、LANケーブルに負荷電流
を流しての検査機器は販売されていません。
この機器は、長時間一定負荷をかけ続ける構造となっています。
放熱を考慮し、あえて電球を使っています。
左のターミナルにDC50Vを印加し、二つのSWでA方式、またはB方式を、
両方ONにすれば、802.3btの負荷が得られます。
右のターミナルで負荷試験中の電圧測定も可能となっています。
部品の取り付けは終了し、今日配線を行う予定です。
802.3btの規格でも24AWGであれば理論値ではクリアしますが、それ単線無限空間での事、
撚り線状態で4対8本、熱伝導の悪いビニール皮膜で覆われた状態で
果たしてどこまで大丈夫なのか、100mで8OHMもある抵抗値での電圧降下は
どの程度か、これは計算値ではダメと判断し、こんな装置を作ったのです。