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素三彩

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素三彩
      三彩大壺(唐時代 8世紀)           素三彩花蝶文鉢(一対)(大清康煕年製) 

 今日は、雪がまた降ると天気予報で言っていたので、家でおとなしくしてようかなと思っていましたが、午後になっても降る様子がなかったので、白金台にある松岡美術館へ「中国陶磁名品展」を見に行きました。
 午後2時から学芸員の解説も聞けて、とても充実したときを過ごせることが出来ました。唐三彩、定窯、磁州窯、釣窯、景徳鎮など中国の陶磁器を後漢から清の時代までわかりやすく並べてあり、いろいろと発見がありました。
なんと、ここは音さえ出さなければ、デジタルカメラで撮影OKなのです。

 今日のいちばんの発見は写真右の素三彩という陶磁器です。展示解説によると、この陶磁器は素焼きした素地(ビスケット)に直接色釉を用いて絵を描き焼成しているようです。普通、この手の色絵磁器は素地に釉薬をかけて高温で焼成を行い、その上に絵付けをして今度は低温でもう一度焼くのですが、この陶磁器は焼成を1回しか行っていないようです。この説明では透明の釉薬をいつかけているのか判らなかったので、学芸員の方に質問すると、おそらく、素地に釉薬をかけ、焼成しないで、その上に色釉を使って絵付けをし、それから焼成しているということです。すなわち、1度しか焼成していないということです。
 ようするに、左の唐三彩と作り方は同じです。唐三彩も素焼きした白磁の素地(ビスケット)に透明釉と黄釉と緑釉をかけ焼成するので、1度しか焼成しません。ただし、色がとんでしまうので低温で焼成するのです。

 いろいろありますね。中国陶磁器は奥が深い。
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