二代眞葛香山の青磁読書文大皿と思われるが、三代の可能性もある。うらの高台内がギザギザになり、眞葛香山製ではなく、眞葛香山作となっているものは三代の作品だということを聞いたことがあるが、定かではない。最近は、このような香山作となっているものも、二代という触れ込みで売買されている。
そもそも眞葛香山製とは初代の時代から眞葛窯のブランド名であるので、香山本人がすべて直接製作したというわけではない。古い写真等をみても、眞葛窯には絵付師が何人かいたし、ロイヤルコペンハーゲンやビング&グレンダールのように、ユニカ作品とプロダクト(量産)製品を区別していたわけでもない。
すなわち、二代あるいは三代眞葛香山時代に制作された青磁読書文大皿であるということである。まあ、どちらにしろ、このような人々の生活を題材にしたデザイン作品は眞葛窯では珍しい。ほとんどないと思う。
どうやら眞葛のコレクターはこういう作品はあまり興味ないらしい。実はこの作品、昨年末からネットオークションに1か月以上だれもビットせずにぐるぐるとまわっていた。私は時代を反映しており、資料的な価値もあるし、とても面白い作品だと思っているのだが..
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