ルワンダのバスケットを見つけて
10月
27日
さて今週はオレゴン州、ポートランドへ。
どんな出会いが今週はあるのか、楽しみながら始動。
実にワクワクしていました。
初日の最初に訪れた所にあったのが
ルワンダのバスケット製作販売の紹介。
フツ族、ツチ族が反目しあい、
隣近所の住民を100万人ほど虐殺したとされるアフリカの悲劇。
家内が現地を訪れ、
以来そのバスケットつくりにもしばらく関わっていたこともあって
興味を引きました。
人間にとって生活を維持できる収入のある仕事は大きな意味を持ちます。
家族を失い、自身もレイプされた筆舌に尽くしがたい痛みと苦悩を抱えた人が
前を向くために必要なのは仕事です。
生活再建のために必要なのが仕事。
自分の生きている意味や価値を見出すのに無くてならないものが生業となる仕事。
バスケットをこうして米国で販売し、
現地の人々のビジネスを支えることが出来るなら、かの地の希望につながるはず。
そして、テロの温床となるのを未然に防止する役割にもなるはずです。
先週、中央アジアキルギスでIS戦闘員らの秘密アジトが警察当局によって襲撃、
検挙されたニュースを見ました。
なぜ中央アジアに?
原油価格の低迷と通貨の下落でロシアへの出稼ぎ労働者が次々に帰国している
キルギス。
帰国しても仕事のない若者で町はあふれ、
人々は広がる一方の経済格差に将来を見出せない現状が報道されていました。
そこへ忍び寄るIS戦闘員への勧誘。
すでに同国から400名ほどがシリアへ渡っているのだそうです。
そこに約束された月給は、$3000(36万円)。
わずか36万のために殺人をもいとわないテロリストになるとは!
私たち先進国の感覚では理解できなくとも、
36万円はキルギス人の平均年間所得を超える額だそうです。
人は希望を持てないとき、どんな誘惑にも手を染めてしまう弱い者なのでしょう。