戦国大名と信仰者の仕事観
10月
27日
秀吉の怒りに触れて蟄居を命じられた官兵衛。
そのままのケースなら利休と同じ、切腹の憂き目を見ることになる。
「利休殿は己の意地を貫いて腹を切りました。
つまらない意地などで腹を切るのは、拙者の性分ではございません。」
頭を丸め隠居を申し出て、
命乞いとも見える言い分を持って平伏し、秀吉からの赦しを得た。
そういえば、小田原征伐参列の意思表示が遅れ、逆臣の疑いを掛けられた伊達政宗も
死を覚悟した白装束を着て秀吉に謁見し赦しを得ている。
粋な演出で己の命を救うのも戦国大名のビジネスなら、
高山右近や利休等の様に、信条や思想に殉じるのは信仰者の仕事だったと言えるかも。