幸せの一時
8月
22日
私の周囲は、お酒を飲みながら楽しそうにおしゃべりに興じている宿泊客にかこまれてます。
少し離れたカウンターバーの向こうには、大きなTVスクリーンがスポーツ中継をしています。
ラウンジの隅に陣とって、PCを設置しているとき、ウエイターが尋ねてきました。
「何の飲み物にしますか?」
私は遠慮しながら答えました。
「グラスに水を一杯くださいますか」
彼は「OK」と快活に答えながら仕事を続けます。
5分経過。
10分経過。
水では何も請求できないのだから、無視されても仕方ないかなあ。
それにしてものども渇いたので、ジムにある給水機まで行こうかな。
そんな風に考えていたとき、バーの向こうから声がしてました。
「ああっ、すっかり忘れてました。今水をお持ちしますね。」
「すみませんでした。どうぞ」
そういって、ワイングラスに氷入りの水を私のテーブルに届けてくれたのです。
ああ、おいしい。
ああ、しあわせ。
昨夜、このホテルにチュックインしたのは、夜中も2時を過ぎていました。
ヒコーキの離陸が2時間以上も送れたためです。
こんなどうでもいいことに時間を使うより、早く自室に入り、ベットに入るべきだったでしょうか?
こんなどうでもいいことに皆様の大切な時間をうばってしまったでしょうか。