これから起きること
5月
20日
福島原発では、いままで状況の過小評価報道が繰り返されてきた。
ここ何日かは、原子炉への津波映像など、過去の事実を今さらのように公表している。
また、牧草が暫定基準値を越えたとか、お茶の葉からセシウムが出たとか、食卓に影響の少ない部分の情報を小出しにしている。
なぜか?
3号機を含め、メルトダウンはかなり深刻な状況にある。
原子炉燃料がメルトダウンし再臨界した場合、それは制御されない核分裂反応というわけだ。
これまで再臨界を防ぐために、管理できない汚染水を大量に垂れ流しても水をかけ続けてきた。
しかし、これでは何年かかろうが放射能漏れが収束することはない。
実際は、農作物・水産品に甚大な被害が始まっており、我々はそれらを知らされずに食している事はまちがいない。
昨今の報道は、石棺をするための世論作りに見える。
3/12にあの状態を見た瞬間、手が付けられないことは理解できた。
一時的なベントを躊躇し、何ヶ月も何年も放射能漏を垂れ流す道を選んでしまった。
その場所に近寄ることが不可能で、手に負えなくなったとき、人類に残された選択肢は、チェルノブイリと同じ石棺だろう。
厚いコンクリートで覆い尽くす。
ただし、放射線を完全に遮断することなどできない。
しかも、蓋はするが底はできない。
雨が降れば、放射能は地下へ流出する事だろう。
チェルノブイリの時のように、その場所から半径20km以内は、永遠に居住することはできない。
それでも、現状が続くよりはマシだという判断もできると思う。
明日、何が報道されるのか?
原子炉関連の報道は、ソースを提供する側の「目的」が見え隠れする。