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992.1 Porsche 911 GT3 RS ― First Impression

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992.1 Porsche 911 GT3 RS ― Fir... 992.1 Porsche 911 GT3 RS ― Fir... 992.1 Porsche 911 GT3 RS ― Fir... 992.1 Porsche 911 GT3 RS ― Fir...

やっと納車されたので、走ってきた。

まだSportモードだけ。シートやミラーを合わせながら、自分にとって最適なセッティングを探している段階なので、本当の評価はこれからだ。それでも、すでに言えることはいくつかある。

僕はこれまで997.2 GT3、Cayman GT4、718 SpyderなどのPorscheに乗ってきた。水平対向エンジンのPorscheで2ペダルは今回が初めて。

MTは、自分でクルマを操っている感覚ではやはり素晴らしい。ただ、このエンジンを本気で使おうとすれば9,000rpm近くまで回すことになる。その高回転域でシフトを失敗しない安心感と、圧倒的なシフトスピードを考えると、このクルマにはPDKがよく似合う。

パドルを引けば一瞬で次のギアにつながり、また高回転域へ入っていく。MTの楽しさとは違う。しかし、GT3 RSの性能を使うための道具としては、PDKの方が理にかなっているように感じた。

初めて「いい音だ」と思ったPorsche

これまで僕は、水平対向Porscheのエンジン音を「美しい」と感じたことはあまりない。メカニカルノイズが多く、ガチャガチャと賑やかだ。

ところが、このGT3 RSは違った。初めて、エグゾーストノートが素晴らしいと感じた。そうなると、これまで気になっていた水平対向エンジン特有のガチャガチャ感も気にならなくなる。

4リッターNA、525馬力、9,000rpm。

ただし、こいつを本気で加速させるには、高回転域を使ってつないでいかなければならない。その点では、僕のAMGのような大トルクのターボカーの方がずっと楽だ。アクセルを踏めば、何事もなかったように急加速する。

GT3 RSはそうではない。公道で多用する中回転域からの中間加速なら、軽いボディを生かして、「まあ、速いかな」という程度。僕はターボカーに慣れているので、少なくともそう感じる。

しかし、このクルマの速さはそこではなかった。

なぜGT3 RSだったのか

スーパーチャージャーではあったが、Lotus Emiraで感じたNA的な加速感が印象に残っていた。

そしてCircuit de Spa-Francorchamps遠征の途中で立ち寄ったNürburgring。さらに翌日訪れたManthey Racingで、大量の911 GT3 RSを見てしまった。あれに完全に毒された。

本来なら、こんなど派手なRSを選ぶはずのない僕が、なぜかどうしても992.1 GT3 RSに乗りたくなった。

992.2 GT3は4リッターNAで登場したものの、現在の噂では992.2 GT3 RSはターボ化される可能性もある。もちろん、まだ確定した話ではない。テストされているターボ車が、次期GT2 RS系の開発車である可能性だってある。

それでも、もしGT3 RSがターボ化されるなら、NAのGT3 RSは992.1が最後になるかもしれない。

そう思うと、広告関連での出会い、新し友人のつながり、そこでの経験、僕自身の関心の方向性など、すべての状況がかみ合うことを感じた。

おとなしくしたレーシングカー

僕が経験してきたFerrari(F8 Spider等)のような、仕立ての良いスーツに包まれたような高級感はない。まあ、Porscheにそれを求めるならTurboを選べということか。

乗り心地は、「セッティングがおとなしめのレーシングカー」という感じ。

レーシングカーはいろいろな雑音が聞こえるものだ。GT3 RSにも機械の音はいろいろあるが、本物のレーシングカーと比べれば騒音もおとなしめ。つまり、公道を普通に走れるだけの基礎的な快適性がちゃんとある。

しかしTrackモードに入れれば、室内からダンパーやデフ、トラクションコントロールなど、さまざまなセッティングができる。そのままサーキットへ持っていけそうだ。

McLaren 600LTも経験しているが、雰囲気はよく似ている。ただし、各部の作り込みはPorscheが上だと感じる。

車内の質感は、Lotus、McLaren以上、Ferrari以下。 内装や快適装備も必要十分。そして液晶画面の使いやすさやソフトウェアの安定性となると、この中ではPorscheがダントツだ。

コーナリングは、やばい。

そして、一番驚いたのがこれ。

コーナリングは、やばい。

トンネル内のコーナーが続く阪神高速左岸線。わずかに速度を上げるだけで強烈なダウンフォースの存在を感じる。これまで乗ったどのクルマよりシックリくる。

もちろん、このクルマは電子制御の塊でもある。しかし運転している側には、「電子デバイスに曲げてもらっている」というある意味不識が感覚がほとんどない。

あくまでタイヤ、サスペンション、空力、そしてクルマそのものの基本性能で曲がっているように感じる。錯覚なのかもしれない。でも、その錯覚をドライバーに与えられること自体がすごい。

走る、曲がる、止まる。

そのすべてに違和感も不安もない。いろいろな速いクルマを経験してきたが、限界で走り続けるサーキット走行と街乗りを、両方不安なくこなすクルマを作る事ができるメーカーはPorscheだけだ。
そして、その中の頂点がGT3 RSだと思う。

525馬力しかない。

今や1000馬力のクルマも珍しくない。GT3 RSの525馬力という数字だけを見れば、大したものではない。実際、アクセルを踏んだ瞬間の暴力的な加速なら、もっと速いクルマはいくらでもある。

しかし、このクルマはそこを競っていない。

馬力で速くするのではなく、クルマそのものを速くする。

今日初めて走らせて、その意味が少し分かった。

まだSportモードだけ。Trackモードも、DRSも、細かなセッティングもこれから。

だから、これはまだ最終評価ではない。

992.1 GT3 RSとの、最初のふれあいである。

「弱い刺激」と「強い刺激」が必要な理由

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図1 図1 図2 図2 仮説に基づいたステラテープシリ... 仮説に基づいたステラテープシリーズの使用例
私たちの身体では、血管からしみ出した水分やタンパク質などを回収し、再び循環系へ戻すために「リンパ系」が働いています。
 
このリンパの働きは、大きく二つの段階に分けて考えることができます。
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① 組織の水分を「リンパ管の入口」に取り込む
リンパの最も細い入口は「初期リンパ管(毛細リンパ管)」と呼ばれます。
この管は血管とはかなり構造が違います。
非常に薄いリンパ管内皮細胞でできており、その周囲は「anchoring filaments(係留フィラメント)」という細い構造によって周辺組織につながっています。
周囲の組織圧が変化すると、この構造によって初期リンパ管の形が変化し、隣り合った内皮細胞の間にある一次弁が開きます。
 
すると、
 
組織の中の水分(間質液)

初期リンパ管の入口が開く

間質液がリンパ管内へ取り込まれる
 
という現象が起こります。
 
つまり、リンパを動かすために、必ずしも強く揉んだり押したりする必要があるわけではありません。
初期リンパ管は、周囲の圧力差や組織のわずかな変形にも反応する構造を持っています。これはリンパ生理学で知られている仕組みです。
実際、医療で行われるManual Lymphatic Drainage(MLD:用手的リンパドレナージ)も、強く揉むマッサージではなく、非常に穏やかな刺激を用いる手技です。
2024年の医学レビューでも、MLDは「gentle form of massage」、つまり穏やかなマッサージ手技として説明されています。
 
(図1)
-----
 
② 取り込んだリンパを「中枢へ運ぶ」
初期リンパ管に取り込まれたリンパ液は、その後、より太い「集合リンパ管」に入っていきます。
 
集合リンパ管には逆流を防ぐ弁があります。
そのため外から、
 
圧迫する

リンパ液が中枢方向へ押し出される

圧を抜く

リンパ管が再び満たされる

もう一度圧迫する
 
という刺激を繰り返すことで、リンパ液を中枢方向へ送ることができます。
 
この仕組みを利用しているのが、IPC(Intermittent Pneumatic Compression:間欠的空気圧迫)です。
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リンパが実際に動くところを「見た」研究
2017年、横浜市立大学の北山晋也医師らは、IPCによってリンパがどのように動くのかをリアルタイムで調べました。
 
 
研究では、
 
健常者8人
下肢にリンパ浮腫のある15人(17肢)
を対象に、ICG(インドシアニングリーン)リンパ造影を使って、リンパ液の移動をリアルタイムで観察しました。
 
脚には6つの空気室を持つ透明な圧迫装置を装着し、

足先側から順番に圧迫する方法
と、
順番ではない圧迫方法
 
などを比較しました。
 
その結果、下肢にリンパ浮腫のあるグループでは、足先側から中枢側へ順番に圧迫する方式のほうが、リンパの移動が速くなることが確認されました。
 
また、この実験条件では、高い圧力を用いた場合のほうがリンパ流を示す指標が大きくなりました。
 
研究者らは、
「順次圧迫と高い圧力によって、より速いリンパ流が得られた」
と結論づけています。
 
これは、外からの物理的な刺激によってリンパが実際に移動する様子を、ICGリンパ造影によって直接観察した非常に興味深い研究です。
 
(図2)
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エアロバイクも②の 「運ぶ」働きを助ける可能性がある
リンパを中枢へ運ぶために使えるのは、外からの圧迫だけではありません。
 
私たち自身の筋肉も、重要なポンプとして働きます。
2025年には、下肢にリンパ浮腫のある33人を対象として、中強度のエアロバイク運動を調べたパイロットRCTが発表されています。
 
週3~5回、1回30~60分、8週間のサイクリングを行ったところ、運動を行ったグループでは身体機能に改善がみられ、局所の組織水分や体力、QOLについても改善傾向が確認されました。
 
研究者らは、中強度のサイクリングについて「実施可能で、有益である可能性がある」と結論づけています。
 
さらに以前から、筋肉にトレーサーを入れてシンチグラフィーで観察する人体実験では、
動的な筋収縮によって筋肉内のリンパ移動が増加することが直接観察されています。
 
つまり、「筋ポンプによってリンパが運ばれる」という考え方は、単なるイメージではありません。
 
エアロバイクの場合、
 
筋肉が収縮する

周囲の静脈やリンパ管が圧迫される

筋肉が弛緩する

再び血液やリンパ液が流れ込む

次の筋収縮が起こる
 
という周期が繰り返されます。
 
外から圧迫するIPCと、自分自身の筋肉を使うエアロバイクでは方法は違いますが、
「圧迫と解放を繰り返し、中枢方向への流れを助ける」
という点には共通するところがあります。
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①の弱い刺激と②の強い刺激(または運動) 二つの方法は、実は対立していない
一見すると、
 
「優しく刺激するリンパケア」
と、
「強く順番に圧迫するIPCやエアロバイク」
は、まったく逆の方法に見えます。
 
しかし、リンパの働きを二段階に分けて考えると、必ずしも矛盾しません。
 
① 初期リンパ管へ間質液を取り込む
ここでは、
 
皮膚や組織の微細な変形
周囲との圧力差
初期リンパ管の開閉
などが重要になります。
 
② 集合リンパ管に入ったリンパを中枢へ運ぶ
ここでは、
 
筋肉の収縮と弛緩
外部からの周期的な圧迫
リンパ管の弁
などがポンプとして働きます。
 
つまり、
取り込む」ことと「運ぶ」ことでは、必要とされる物理的な作用が違う
と考えることができます。
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ステラテープシリーズが考えている仮説
ステラテープシリーズは、このうち特に、
 
①「間質液を初期リンパ管へ取り込む段階」
を補助できるのではないか、という仮説を持って開発されています。
 
テープによって皮膚にごく小さな変形や張力変化を持続的に与えることで、
 
皮膚・皮下組織の微細な変形

初期リンパ管周囲の力学環境が変化

間質液がリンパ管へ取り込まれやすくなる可能性
 
を考えています。
 
初期リンパ管が周囲組織と係留フィラメントでつながり、組織圧や組織変形によって入口の開閉が変化すること自体は、既知のリンパ生理学と整合します。
 
ただし、
「ステラテープを貼ることで、実際に初期リンパ管への取り込み量が増える」
というところは、現段階ではまだ仮説です。
 
医学的に確立した効果として説明するのではなく、今後、ICGリンパ造影などの客観的な測定によって検証していくべきテーマだと考えています。
 
言い換えれば、
IPCは「リンパを運ぶ」現象を画像で直接示した。
一方でステラテープは、
その一つ手前にある「リンパを取り込む」段階に働きかけられるのではないか。

そして、おしゃれなステラを貼って活発に出歩くことで、「リンパを運ぶ」を実現する。
これが、現在考えているステラテープシリーズの作用仮説です。
#ステラテープ

EVの時代が来る

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EVの時代が来る
EVの終焉。
ポルシェの営業利益が99%減。
そんな記事を最近よく見る。
僕も以前、ホンダeを買ったときに、EVはまだまだだと感じた。
公称航続距離はWLTCで259km。
しかも35.5kWhという、おもちゃのような小さなバッテリー。
真冬、フル充電からヒーターとシートヒーターを使い、1.5km先の駅前まで走ると、航続可能距離は120km程度になった。
シティコミューターだとか、かわいいデザインだとか言ったところで、自動車としての基本性能が圧倒的に低かった。
市場は正直だ。
今では街中で見ることもほとんどない。
ところが、Cayenne Turbo Electricを見て印象が変わった。
1000馬力を超える圧倒的なパワー。
600km前後の航続距離。
EVならではの低重心と、緻密なコーナリング制御。
これはもう、「我慢して乗るEV」ではない。
EVが終わったのではない。
我慢して乗るEVの時代が終わったのだ。
EVは劇的に進化した。
日本において残る問題は、充電スポットの数と能力。
そのインフラの遅れが解消されたなら、EVの時代は大きく前進する。

新会計年度のおまじない

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グラントの決算は9月。
大変革の為の、苦しい年度だと予測していた本年。
フェラーリを手放し、そして身の丈に合わせたロータスに乗った年度であった。
それもあと1ヶ月で終わる。
苦しいとはいえ、予想よりは上出来。
そんな1年だった。

10月から始まる新会計年度。
僕の新年はここから始まる。
計画通り上昇あるのみ。

経営の上昇スピードを少しだけ加速させるおまじない。
「GT3 RS!」

32期目も、もってアクセルは全開で!
人生を懸ける覚悟が違うからね。
そして、健康にいいからね。



一番遅い車

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一番遅い車 一番遅い車 一番遅い車 一番遅い車
近年乗るクルマの最高速としては、一番遅いクルマかもしれない。
 
992.1型 Porsche 911 GT3 RS
 
ヴァイザッハパッケージに、PCCB、フロントアクスルリフトシステムなどが装着されている。
左ハンドルは基本的に嫌いだが、このクルマではなぜか悪くなかった。
速さをエンブレムやステッカーで飾ることも嫌いだ。
しかし、このクルマの派手さは悪くなかった。
赤いホイールすら、白いボディと組み合わせると日章旗のようで悪くない。
どうせこのクルマの性能は、色やステッカーを抑えたところでカモフラージュできるものではない。
そんな思いも浮かんできた。
 
コーナリングやブレーキング性能を圧倒的に向上させる、強烈なダウンフォース。
それを発生させるためのアクティブエアロダイナミクスを持っていることは、一目で理解できるだろう。
もちろん、これだけの空力を得れば最高速には不利になる。
アクティブエアロとはいえ、その最高速は296km/h。
うちのAMG C63Sステーションワゴンにも届かない。
 
NAエンジンの最高出力は525馬力に過ぎない。
ターボ+モーターで1000馬力という時代だ。
加速では、最近のスーパースポーツには遠く及ばない。
 
しかし、実際にサーキットを走らせたなら、このクルマの性能は突出する。
そういうやつ。
 
ロータス・エミーラがスーパーチャージャーでありながら、フィーリングはNA的だったことも影響したのかもしれない。
また、仕事上のご縁からニュルブルクリンクを走り、その翌日に訪れたManthey Racingで、大量の911 GT3 RSを見てしまった。
あの光景が脳裏に焼き付きすぎたのか。
普通なら、こんなど派手なRSを選ぶはずのない僕が、なぜか食指を動かすことになった。
 
とりあえず、
9,000rpmまで回るNAエンジンのエグゾーストノートを響かせる通勤車両が、まもなく入庫する。

瓶詰の太陽

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瓶詰の太陽
2012年に、こんなブログを書いていた。
「仮に2026年までにITERが稼働できたとしても、それは商業利用ができるという事ではない。瓶詰の太陽を実現する計画は、これからも過酷な課題が山積みだ。」
と書いている。
 
結果として、ITERは2026年には動いていない。
まあ、予想が当たったと自慢するほどの話ではない。
核融合炉の実現が簡単ではないことは、当時から誰でも分かっていた。
ただ、あれから14年。
AIの登場によって、核融合炉の実現性は少し高まったように思う。
AIが核融合反応そのものを簡単にしたわけではない。
ただ、プラズマの状態を解析し、磁場や加熱条件を細かく調整し、不安定になる兆候を見つけながら制御するという部分では、昔とはかなり状況が変わった。
 
特に面白いと思うのが、ステラレーターやヘリカル方式である。
トカマクは非常に優れた方式だが、プラズマ電流を使う以上、不安定性やディスラプションという問題を抱える。
一方、LHDに代表されるヘリカル型や、Wendelstein 7-Xのような最適化ステラレーターは、外部コイルで複雑な磁場を作り、プラズマを閉じ込める。
最適化ステラレーターでは、先に理想的な磁場を計算し、その磁場を作るための複雑なコイル形状を逆算する。
 
昔なら「そんなものをどうやって設計して、どうやって作るのか」という話だったと思う。
今はスーパーコンピュータがあり、AIがあり、高精度加工技術もある。
人間には直感的に分かりにくい複雑な形でも、プラズマにとって都合の良い磁場を作る方向へ進めるようになった。
このあたりは、かなり期待が持てるようになってきたと思う。
 
その一方で、当然ながら別の問題も大きくなる。
磁場が複雑になれば、炉そのものも複雑になる。
第一壁、ブランケット、ダイバータ、冷却構造、保守方法。
D-T核融合である限り、14MeV級の中性子が炉壁を叩き続けるという問題も残る。
つまり、プラズマを作ることが以前より現実的になればなるほど、その先にある材料や炉構造の問題が、よりはっきり見えてくる。
 
僕は大学時代、近畿大学原子炉工学科の姜研究室で、トカマク型核融合炉の第一壁に関係する実験をやっていた。
真空容器の内部を洗浄し、Oリングを締め直し、装置を加熱し、真空ポンプを回し、液体窒素で冷却する。
最後にはチタンフィラメントを使ってチタンを蒸着し、それによってさらに真空度が上がるかを調べていた。
 
10⁻⁶~10⁻⁷ Torrあたりの数字を出すまで、ほぼ1年かかった。
核融合以前に、真空を作るだけでも大変だった。
そう考えると、40年以上前に僕がやっていた地味な実験も、まったく無意味ではなかったように思う。
プラズマを作る技術が進んでも、最後には壁があり、材料があり、熱があり、真空がある。
 
2012年に「瓶詰の太陽」と表現した。
まだ瓶詰には成功していない。
ただ、AIという新しい道具が加わったことで、あの頃よりは少しだけ、現実に近づいてきたように思う。

ガンガン歩こう

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大山崎山荘美術館までの道のり... 大山崎山荘美術館までの道のり ガンガン歩こう
とりあえず、2日間は歩くことにした。

Respect Manthey 失敗

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僕が完成を妄想した姿... 僕が完成を妄想した姿
マンタイのカーボンエアロディスクだけを装着して、マンタイの気分に浸ろうとした計画でした。
ディーラーもそのつもりで部品をオーダー。
しかし、結果として売ってもらえませんでした。
約2000万円のマンタイフルキットの購入者にのみ、交換パーツとして販売されるそいです。
いやいや、それはちょっと。。。
無理だな。
様々なルートで交渉を試みましたが、マンタイ社がブランドを守る決意は、ゆるぎないそうです。
 

Respect Manthey

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Respect Manthey
ニュルブルクリンクで、Manthey Racing本社を訪ねた。
マンタイはポルシェの資本を受ける、いわば純正チューナー。
そこにはポルシェそれも、911 GT3 RSが山ほどいた。
消防車は火を消す、トラックは荷物を運ぶ仕事がある。
それと全く同列に、911 GT3 RSは速く走るという仕事がある。
ここでは、いわゆる働くクルマのカテゴリーにすぎない。

それに触発されないはずがない。
僕が乗るなら、マンタイのエッセンスを取り込みたい。
そこで、アエロディスクを装着してみた。

世の中にたくさんいるAMGもどきや、Mもどきのように、マンタイフルキット装着車両の「ふり」をしたいわけではない。
マンタイは、エアロパーツやサスペンションで性能を向上させるブランドであり、なにより、ポルシェディーラーから提供される純正部品。部分採用もポルシェのオプションにすぎず、マンタイをリスペクト指定ることは表現できる。
 
 

DESTINATION — 911 GT3 RS

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Manthey Racing 本社 Manthey Racing 本社 DESTINATION — 911 GT3 RS DESTINATION — 911 GT3 RS DESTINATION — 911 GT3 RS
そもそも僕は、ストリートカーなら「羊の皮をかぶった狼」が好きだった。
 
速いことをことさらに主張せず、普通に街の中に溶け込んでいる。
しかし、走らせればとんでもなく速い。
911でも、大きなウイングを持つGT3より、むしろTouring Packageに興味を持っていたくらいだ。
ところが、その感覚が少しずつ変わっていった。
 
VW FUN CUP 25時間レースの前に、ニュルブルクリンクを走った。
そして翌日、Manthey Racingを訪れた。
そこにはGT3 RSがずらりと並んでいた。
 
GT3 RS。
GT3 RS。
またGT3 RS。
そんな場所にいると、感覚がおかしくなる。
911の標準車がGT3 RSであるように見えてくる。
 
以前なら「さすがに派手すぎる」と思ったはずの巨大なリアウイング。
フェンダー上のルーバー。
むき出しのカーボン。
それらが、ここでは当たり前に見える。
そのうち、ウイングのない911の方が何か足りないようにさえ感じてくる。
フロントフードの下にラゲッジスペースがないことも、もうどうでもよくなった。
 
人間の感覚など、案外簡単に変わるものだ。
もし、あのとき718 Spyder RSを買っていたならば……。
きっと、その先にある911 GT3 RSが欲しくなっただろう。
 
だったら、もういい。
終わりのない旅は、もうやめよう。
 
ただ、振り返ってみると、僕のクルマに対する価値観そのものが変わったわけではない。
昔から、とにかく速いクルマが好きだった。
お金がなかった頃は、36万円で買ったおんぼろのRX-3にタコ足を入れ、キャブをいじり、ご近所様最速を目指した。
SA22C RX-7ではインタークーラーを大型化した。

1969年のコルベットには、なけなしのお金をコツコツと注ぎ込んだ。
気がつけば2,000万円ほどを費やし、排気量は9.4リッター。
これはもう、速さの追求というより意地だったのかもしれない。
外観はほぼノーマル。
しかし中身だけが、とんでもないところまで進化している。
ノーマルボディのアイアンC3コルベットは美しいが、凄みすら感じる仕上がりだ。
 
7シリーズを出張や通勤に使い、レンジローバーに乗って、高級感や成功を感じたかった時代もあった。
でも、結局また速いクルマに戻る。
 
V10時代のM6。
997 GT3。
スーパー耐久を走っていたM3にはナンバーまで付けた。
ケイマンGT4、718 Spyder、F8 Tributo、F8 Spider、Emira。
足車でさえC63Sのチューンド。
 
こうして並べてみると、節操がないようで、実は共通点ははっきりしている。
速いこと。
そして、色々な速いクルマに乗ってきて思う。
 
僕にとって、一番安心して速く走れるクルマを作るメーカーはPorscheだ。
ただ馬力があるとか、最高速が出るという話ではない。
速く走らせたときに、クルマ全体がその速さを受け止めている。
ブレーキも、シャシーも、ステアリングも、空力も。
速く走ることが、クルマの設計そのものに組み込まれている。
僕にとって、そう感じられるメーカーはPorscheしかない。
 
もう一つ、昔から好きなことがある。
装甲車やスーパー耐久車両のような、本来なら「こんなものにナンバーが付くのか?」と思うクルマを、公道で走れるようにすることだ。
そこには妙な面白さがある。
 
そう考えると、992.1 GT3 RSはとんでもない。
巨大なウイング。
フェンダーから飛び出した空力パーツ。
フロントの巨大な開口部。
むき出しのカーボン。
 
もし僕らがこんな形のクルマを一から作って、
「これでナンバーを取ります」
と言い出したら、相当な覚悟が必要になる。
ところがPorscheは、これをメーカー純正で作ってしまった。
しかも、公道を普通に走ることができる。
僕にとっては、そこがたまらなく面白い。
 
自然吸気エンジンのサウンド。
公道を走ることができるという驚愕のスタイル。
そして究極の走り。
 
巨大なウイング。
むき出しのカーボン。
赤いマグネシウムホイール。
黄色いPCCB。
一つ一つを見れば、どれも派手だ。
なのに、不思議なほどまとまっている。
派手さの中に、完成されたバランスがある。
 
MantheyでGT3 RSを見続けたから、このクルマが欲しくなったわけではない。
たぶん、逆なのだ。
36万円のRX-3から始まって、速いクルマを追い続け、レーシングカーにナンバーを付け、馬鹿みたいな排気量のコルベットを作り、いろいろなクルマを乗り継いできた。
その延長線上に、GT3 RSがあった。
 
Mantheyであの光景を見たとき、今までバラバラに見えていたものが、一気につながっただけなのかもしれない。
 
ニュルブルクリンクを走ったこと。
Mantheyを訪れたこと。
FUN CUPで戦ったこと。
そして、これまで乗ってきたクルマたち。
価値観が変わったのではない。
結局、ずっと同じものを追いかけていた。
 
遠回りもした。
寄り道もした。
それも全部、必要だったのだろう。
 
そして、目の前に現れた。
DESTINATION.
911 GT3 RS。

さあ、ご縁がありますように。
ハッピー
悲しい
びっくり