今年の読書(16)『TOKYO BLACKOUT』福田和代(創元推理文庫)

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神戸市出身の女性作家としては、安西篤子、故三枝和子、故久坂葉子と思い付きます。
この作品は若い世代として、1967(昭和42)年生まれで神戸大学工学部卒業の福田和子さんの第2作目に当たり、10冊ほどの著作がありますが、初の文庫本化です。

6歳のときに、誰も手助けすることもなく、無関心な大都会の東京で母親を殺され、時効で犯人は捕まらず、また婚約者も行きずり殺人犯に殺されるという過去を持つエンジニアが、東京の街の停電を実行させるという荒筋です。

日本においてテロはないとないという安心感、また、電気は使えて当たり前だという意識を物の見事に覆してくれています。
タイトルに使われています「BLACKOUT」は、完全な停電ね状態を指す、業界用語です。

驚いたのは2008年の刊行(文庫化は2011年8月)ですが、<東都電力は今年、東北地方を襲った震災の影響により、最大の原子力発電所の稼働を停止する状態に陥っている>とあり、「エッ」と驚きました。
しかも、緊急対策として<輪番停電>まで書きこまれています。
工学部出身者らしく、非常に緻密な電力業界の描写、最後まで飽きることなく読めました。
birdy birdyさんからコメント
投稿日 2012-02-01 21:36
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凄い!
2008年にもう。
まるで予言者のようですね。(^_-)-☆
ファルコン ファルコンさんからコメント
投稿日 2012-02-01 21:45
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わたしも読みながら、驚きました。
東電関係者の中にも読まれた方は多いと思うのですが、絵空事として危機感はもっていなかったでしょうねぇ。 (苦笑)
エメラルド エメラルドさんからコメント
投稿日 2012-02-02 09:16
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2008年に2011年の出来事を予言していたのですね~!凄すぎます。
停電が身近な出来事となりました。
ファルコン ファルコンさんからコメント
投稿日 2012-02-02 09:36
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当たり前に電気は使えるものだという感覚が、いかに怖いかということを改めて考えさせられました。
自家発電機能の病院もせいぜい3日分しか燃料のストックがないようで、停電が長期に渡れば問題は大きくなりそうです。