《 雅羅・/・襍録〝似た花〟❖ ’24-144 ❖ 》

オオイヌノフグリ(大犬の陰嚢)  オオバコ科(Plantaginaceae)   
学名:Veronica persica Poir.
別名: ヒョウタングサ(瓢簞草)、他。

花名由来は「犬の陰嚢」に種子の形が似てる、花とは無関係。
明治初期に日本に渡来したヨーロッパ原産の帰化植物。
道ばたや空き地でごく普通に見かける小さいな野草。
白花で類似種のコゴメイヌノフグリがある。
こちらは、花が小形、葉、茎、実も多毛で雄蕊も白。
在来種のイヌノフグリは花が小さく淡紅紫色の花。
茎はよく分枝して横に広がる。
葉は茎の下部で対生、上部で互生して鋸歯がある。
茎上部の葉腋から1cm程の花柄をだし瑠璃色の花をつける。
花は、日があたっているときだけ開くようだ。


クワガタソウ(鍬形草)オオバコ科(Plantaginaceae)  
学名:Veronica miqueliana
花の大きさは仲間の キクバクワガタ  と比べたらかなり小さい。
鍬形の名前もキクバクワガタと同じで、種の形からきている。
なお亜高山に生える ヤマクワガタ  はさらに小さい
明るい林縁や林床に生える。沢沿いなど湿った所に多い。
茎は直立又は斜上し、10~20cmになる。
茎には曲がった毛が散生する。
葉は対生し葉身は卵形で先は尖る。
縁に6~9対の低い鋸歯があり両面とも有毛。
茎上部の葉は柄が短く、葉が大きくて、長い。
葉柄は長さ0.5~2㎝、基部が合着する。
上部の葉腋から出る短い総状花序に花を1~5個つける。
小花柄は短く有毛。花は直径8~13㎜。
花冠は淡紅紫色、4深裂し、紅紫色の条線がある。
条線の無い白色花も稀に見られる。雄蕊2個。雌蕊1個。
萼も花冠も深く4裂しており合弁花とは分かりにくい。
家の庭などで栽培されているものは、園芸植物ベロニカ。
(クワガタソウ属に分類される外来種を総称していう)。
クワガタソウは、オオイヌノフグリの花を少し大きくした姿。
花径は約1.3cm。花色は赤紫色ないしピンク色(変異が多い)。
シロバナクワガタソウ(白花鍬形草)と呼ばれるものもある。
画像で見ると違いは分かるが、実際に見ると酷似してる。
“5月草花XVI~XVII”
*       *       *
日頃、見かける花は迷うことなくオオイヌノフグリと思っている。
しかしながら、観察など全くしたことはない。
偶然、図鑑で栃木県日光・小田代原のクワガタソウを見た。
それを見ていて、散歩緑地の泉の森にも居るのではないかと思った。
立入禁止の引地川水源地、其の辺りにクワガタソウが自生??
そんな思いを起こされる環境。探してみたい場所だ。
似ている花って結構ある。見分けるのもたのしいのだが、、。
最近、自然交雑したのではないか、と思える花を見かける。
自然界の妙、進化というものだろうか??
観察・記録を残そう。 自然消滅してしまう事もあるのだから。

「令和陸年(皇紀2684年)5月23日、記」
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