《 忘備録(11月に観たい〝野草の種子〟)!?! 》
アカバナ属(genus Epilobium)は、多年草、又は1年草、ときに亜低木。
花粉は黄色、4つ組で落ちる。花柱は1本、直立。柱頭は全縁又は4裂裂。
果実は細長い蒴果、4室があり胞背裂開。
種子は多数、絹毛の頂部の種髪をもつ[又はまれに種髪を欠く。
世界に約165種あり、山地、寒帯や北極地方に分布する。
(ノダアカバナ) Epilobium ciliatum subsp. ciliatum
カラフトアカバナ(ノダアカバナ)Epilobium ciliatum Raf.樺太赤花=上記画像??
北海道、本州の中部地方以北に自生していると言われている。
標高(700~1200m)の小川、道路脇の側溝、斜面等の湿った所に生える。
多年草で直立し小さな葉のロゼットをもつ。茎は、よく分枝している。
まれに単純で伏した小剛毛と腺毛があり、下部はまばらに毛があるか無毛。
葉柄の縁から沿下する伏した小剛毛の線が隆起する。
上部の葉は無柄、下部の葉は1~3㎜の葉柄をもつ。
茎葉の葉身は披針形~狭卵形、
伏した小剛毛のある縁と脈を除いてほぼ無毛、基部は円形、まれにほぼ心形。
縁には各側に10~30 個の小歯を持ち、先は鋭形~ほぼ尖鋭形。
柱頭は棍棒状~円筒形、全縁。花序と花は直立する。萼片に竜骨がある。
花弁はピンク色、白色、稀にローズパープル色のも見受ける。
蒴果は長さ約5㎝、まばらに伏した小剛毛と腺がある。
小花柄は長さ0.5~0.8㎝。種子は褐色、長さ0.8~1.2㎜、
平らな縦の隆起がありパピラ(病原体防御壁)が融合し卵帯の襟は長さ0.08~0.1㎜。
種髪(coma)鈍い白色で、容易に離れる。
※(注)柱頭が棍棒状で、茎に稜線があるものカラフトアカバナ Epilobium ciliatum Raf. subsp. ciliatum
茎の高さは25-90cmになり、稜線上に曲がった短毛があり、枝を分け、
葉は線状披針形、卵状披針形から長楕円状披針形。
柱頭は棍棒状になる。山野のやや湿った裸地に生育する。※
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我が家の温室にあったと記録がある野草だが僕は観ていない。
普段、お目にかかれない珍しい花だ。
今でも何方かが育てておられるか??
探しに行くのも楽しみだ。鑑賞行脚を目指したい。
忘備録に加えたい野草である。
「令和伍年(皇紀2683年)11月21日、記」