“見直そう、古きスポーツマンを。”《叛逆のろれつ「二千十五年(弐)」279》

“見直そう、古きスポーツマンを...

コメントありがとう存じました、くまごろうさん。
想った事が、諸々あって新しくスレッド立てました。
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日本の文化継承を願う者として、更にはアスリート(自転車・登攀・陸上競技)経験者として、
批評・批判は、屁理屈で語って欲しくないって思うのです。
超一流ではなく超三流アスリートだった僕ですが、今度の文面には些か怒りを覚えました。
真っ向からスポーツサイエンスを記して欲しかったですね。
くまごろうさんご指摘の・・・クレー射撃やバイアスロンの射撃は、まさに西欧的です。
オリンピック発祥の西欧を思えば当然とも思えます。。。!
公認記録にしても西欧の押し付けでしかないでしょう!?!
オリンピック・世界選手権のルールになると西欧人の都合の良いものに改定されてしまう。
こうしたことに厳しく批判・論陣を張ることを見せずに。。。?
日本独特の競技・特質を断じる。良き点を加味しない。発想転換なしの感情論では???
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「射撃競技」
歴史的な西欧社会背景、白人感覚(狩猟民族的)を思いますと
狩猟(貴族の遊び)をスポーツ化させた経緯が見て取れます。
発祥発案者的種目(射撃)って思います。これこそ異文化・歴史背景を物語っておりましょう。

玉木氏は、作家でもある、がイメージの貧困、物事に対する画一的貧化に陥っている様にも見える。
かつてMTBやBMXは、若者の遊びから始まった。サーフィンにして然り。

氏に問いたい「スポーツの定義とか駅伝とはなんぞや??」と。

30年も昔、愚息・長男がBMXを始めた頃、使いすぎ症候群が問われていました。
子供に向かって「根性論」、激を飛ばす親たちに科学的な子供の生理学を述べても響かなかった。
今で言う科学的トレーニング。幼少期からの発育生理学も含めての運動基礎能力について。
個人的な能力差は、さておき科学的なトレーニングに基づき己を向上させたアスリート。
数人は、全米のBMX選手権大会で互角に対戦できるまでになった。
しかし最期がすぎて、オリンピック種目になった頃は、実力が落ちていたのはしかたない。
こうした経緯・下地があるから今では、世界と戦えている。
国際大会の遠征費等は、自腹が常です。オリンピック参加にしてかなりの自己負担。
マイナーな競技の宿命かもしれません。それ故、指導者は・・・PRにやっきになった。
だれでもが気楽に出来はするが、競技者を擁護する態勢がないとそれこそ進展しない。

余談が長くなりましたが、本論^^)。
日本的な剣道・合気道・空手・相撲等とオリンピック種目にないものを如何に捉えておられるか??
これ等はスポーツではないのか??と嘯きたくなります。
スポーツ評論の前に過去のアスリートの生き様を如何に捉えているのか聞いてみたい。
古くは、剣道の達人。
森寅雄(もり とらお)1914(大正3).6.11~1969(昭和44).1.8をご存知ありませんか。
大正3年6月11日、講談社の創始者「野間清治」の妹ヤスの四男として群馬県桐生に生まれた。
あの高名な千葉周作道場四天王の一人森要蔵の血をひき、5歳の頃から竹刀を握り剣道を始める。
大正11年、野間清治の一人息子「恒(ひさし)」の話し相手に望まれ、東京の野間家に引き取られる。
講談社では社員教育の一環として剣道道場を運営しておった。
関東一といわれる道場で増田真助ら当時の高名な剣客の指導を受け、その才能が開花。
大将として巣鴨中学を全国中等剣道大会連続優勝に導く。
巣鴨中卒業後、野間清治が経営権を持つ報知新聞に将来の社長候補として入社。
実力日本一を謳われながら、昭和9年、皇太子殿下御誕生奉祝天覧試合の東京予選決勝で、
寅雄は彼らしくない試合運びで野間恒に破れ、日本一の剣士の栄冠は恒のものとなる。
昭和12年、剣道普及のため渡米。ハワイ、L.A.で剣道普及活動を続ける傍ら、
南カリフォルニア大学でユーテン・ホーフからフェンシングを学び、
翌年2月にはカリフォルニア大会で早くも優勝を果たす。
昭和13年、全米フェンシング大会に南加州代表として参加。
無敗で勝ち進んだ決勝戦では、審判の誤判定(人種差別的)により破れて準優勝に終わるが、
全米に「タイガー・モリ」の名を知らしめた。その後、日米関係が悪化、戦争に突入。
太平洋戦争勃発で、寅雄が目指したフェンシングでオリンピックメダリストの夢は、潰えた。
(1940年に東京オリンピックが予定されていたが中止)北米の剣道組織も完全解体された。
戦後の困窮期、進駐してきたかつての教え子ポール・水上の援助で乗り切り、
家族で再び米国へ移住。昭和26年、38才で出場したフェンシングアメリカ西部地区大会で全勝優勝。
敗戦後日本人がアメリカを破った最初の試合であり、迫害に苦しむ日系人に勇気と希望を与えた。
その後、証券会社勤務の傍ら、日米両国でフェンシングと剣道の指導に尽力。
昭和35年、ローマオリンピック大会に米国フェンシングチーム監督として参加。
東京、メキシコ大会と全米チームのコーチを務める。
その後、ロサンジェルスに「モリ・フェンシング・アカデミー」を設立た。
全米初のプロフェンシングコーチとして活躍、一方では、世界剣道選手権大会開催に奔走していたが、
昭和44年1月8日、剣道の練習中に心臓発作をおこし、54才で亡くなった。
剣道を国際競技にすべく世界中で普及活動を行ない多くの優れた選手を育てている。
タイガーモリが果たせなかった全米選手権での優勝は、弟子でもあり娘婿の大川平二郎が、
3連覇という偉業を達成している。大川平二郎は「モリ・フェンシングアカデミー」の継承者。
剣道に於いて森寅雄は、「突き」が得意技、剣道試合の多くで「突き」で勝っている。
フェンシング的!!な「突き」だが、剣道の場合、実力差がないと、突きは決まらない。
タイガー・モリとして魅了した背景には、日本的な潔さが垣間見れる。
(簡単に表現するには憚れるほど、人間的な葛藤は、あったと思います)
剣道という武術をスポーツ化するも、底に在る精神性は、世界には中々届かない。
柔道にして然りと思います。
昨年末の玉木氏の論考には呆れたが、その一方で、どよめくこともあった。
NY・ヤンキースから黒田博樹投手が2015年シーズン、8年ぶりに古巣の広島カープへ復帰すると。
古巣への恩返しは良いとして、
「ボロボロで現役最後の1年だけプレーする、ではなくて“まだまだやれる”間に2~3年、プレーしたい」。
日本的義理と人情って映りますが、
メジャーの第一線で活躍中、ヤンキースの同僚だったCC・サバシアの言。
「最高のプロフェッショナルさ。
素晴らしい能力を持った投手であることは間違いないが、それよりも誉められるべきは彼の人間性だよ。
たくさんの実績を重ねているのに気取ったところがまったくない。
謙虚で、そしていつも冷静沈着でジェントルマン……非の打ち所がないよね。
ヒロとは野球についてだけでなく個人的なことまで色々とじっくり話したから彼の性格はよく分かる。
常に自分の信念を持ちながら、そして相手に対しても尊敬の念を抱いているんだ」
サバシアって、サイ・ヤング賞やア・リーグ最多勝など数々のタイトルを手にした屈指のスーパースターだ。
そんな選手が、黒田の姿勢から新たに学ぶことはとても多く、特に「ある事に気付かされた」と振り返る。
この世界に入ってきたプレーヤーの中には地位や名声を得てスーパースターになったことで
高慢になってしまう者も誰とは言わないが、残念ながら大勢いる。
もしかしたらヒロと出会わなければ、オレもその1人にカウントされたままだったのかもしれない。
英語で“Pride goes before destruction(ごう慢は破滅に先立つ)”ということわざがあるが、
そういう要素がヒロにはまったくないよね。
自分も彼とチームメートになって“元の自分に戻らなきゃいけない”と教えられたよ。…
ヒロは、そうだな……。まるで教会の牧師のような人物だと思うね」
ヤンキースの編成トップを務めるブライアン・キャッシュマンGMも語っている。
「ビジネスライクなプレーヤーが多い中で彼はリアル・マン(正真正銘の男)であり、そしてサムライだった」
「こちらが複数年契約を提示してもヒロは『1年1年で勝負したいから、甘えたくない』と断り、
あえて単年契約を希望し続けた。
より有利な条件で契約したいはずの代理人も、きっと彼の頑固な性格には困り果てていただろうな(笑)。
私が知る限り、ヒロのようなスタンスを持つプレーヤーはいないよ。
GMの私も彼の生き様から、多くのことを学んだと思っている」
「学んだ」と言えば、ドジャースのクレイトン・カーショウもそうだとか!!
26歳の若さで通算3度もサイ・ヤング賞に輝き、昨オフにはMLB史上最高となる総額2億1500万ドル
の7年契約を結んだスーパー左腕が2008年から2011年までチームメートだった黒田に心酔していたのは有名な話。
キャッチボールの相手を務めるケースが多かった黒田にピッチングやトレーニングに関することから
プロのプレーヤーとしての心構えに至るまで、ありとあらゆる手ほどきを受けた。
「ボクがヒロに『多くのことを教えてくれ』と頼んだんだ。
2008年のボクのルーキーイヤーは、ヒロも日本から初めてメジャーに来た1年目。
でも彼は日本で特別な経験を積んでいたからね。“センセイ”がいなかったら、今のボクはない。
ヒロと出会えたのは、本当に幸運だった。
今、彼とはチームメートでなくなってしまったけれど今でも心がつながっていると思っている。
ボクにとっては生涯忘れることはない最高のヒーローなんだよ」

メジャーでの人物評を聞くと、「男気に満ちあふれる決断」で広島に戻ってくる黒田。
彼の潜在的背景に日本古来からの「和」の哲理と選ばれし士の「武士道的」精神を見た気がする。
そして、その潜在的精神性を米国スポーツジャーナリズムは評価してるのではないか!?!
遥か昔、米国で活躍した剣豪、大リーグを沸かせている日本人選手の勇姿を誇りに思う。
現場、当事者が活躍している時、評論家と称する人々が、好き勝手な戯言を言い放つ。
相手・対峙する者・人を思いはかる事なしに、滅亡論!?!等ともってのほかである。
歴史を継いできたものに対する態度ではない。
是は是、非は非だ。が、根拠を示さず表題に好き嫌いとは、個人的過ぎて、評論にならん。
駅伝の効用、長距離競技の練習方法を提言するなら話は、分かる。

近隣諸国の出来事、米ジャーナリズム(高名な新聞社)の偏狭性に同化してるやに感じる論理。
今、謙虚をしらしめる、日本の主張を世界に向かって発信する時と信じてやみません。
過去から継続する事象に囚われすぎて、今の事象を冷静に見ない風調。
世界に類を見ない「日本刀」、あの怖いほどの切れ味を我が精神にも取り入れたい。

そして今ひとつ、「バンクーバーの朝日」なる映画が公開され、話題を呼んでいる。
「バンクーバーの朝日」は、実際の話に基づいた映画だとか、過去を探してみた。

明治維新から20年余り過ぎようとしていた頃、日本は想像以上に貧しかったらしい。
そんな折、政府は移民奨励策をとった。
その頃、好景気に沸いたバンクーバーへ夢・一旗あげようと海を渡った人々。
移り住んだ日本人の子ども、日系2世達の話。
移民奨励策で数年後にはかなりの人が、バンクーバーに出来上がった日本人街に定住していたらしい。
そんな日系人が「子どもたちの野球クラブをつくろう」と「バンクーバー朝日軍」が誕生した。
「バンクーバー朝日軍」伝説として語り継がれている。
チームの強さ、大人の白人チームに圧勝し幾度も上位リーグ優勝を果たし強さはカナダ全土に知れ渡った。
更には、単に強いだけでなくその「勝ち方」も日本人らしい。
エラーや四死球で出たランナーをバントやエンドランで送り、スクイズで点を取る。
また、時にはランナーが意表をついたダブルスチール。そしてそつのない守備。
而してプレー以外の面でも「大和魂と武士道精神を忘れるな」という教えを実践。
審判への抗議をせずに正々堂々戦う姿勢は、日系人のみならず白人をも魅了した。
それから約80年後、小技を駆使した"スモールベースボール"でWBCを2連覇した野球の日本代表。
伝統的日本人感覚とも映る。
朝日軍は日系社会の誇りであり、絶対優位の白人社会で対等に渡りあっていた。
白人に打ち勝ったことへの喜びで涙する選手もいたらしい。
白人に打ち勝ったことの喜びで涙、大リーグに挑戦した「野茂英雄」さんを思い起こす。
現代人では実感出来ないだろうが、日系人への差別・抑圧の日々は想像を絶するものだった。
日系人の台頭で移民たちに恐怖を抱き、帰化が必要条件と職場制限で締め出しにかかっている。
今日、「バンクーバー排日暴動」と呼ばれるデモが、それだ。
そんな差別の現実があって、バンクーバー朝日軍の活躍に日系人たちが歓喜したのである。
更には、「バンクーバー朝日軍」が伝説となった悲劇。
バンクーバー朝日軍が、5年連続のリーグ優勝を果たし、まさに成熟期を迎えた朝日軍だったが。。。!
突然の解散を告げられた。日本が真珠湾攻撃を仕掛け、カナダにとって日系人は「敵性外人」となった。
バンクーバー朝日軍は、2度と蘇っていない。
野球という場で活躍した日系人「バンクーバー朝日軍」は、悲運・悲劇にほかならない。
がそれから半世紀を以って、「トルネード投法」で全米を沸かせた「野茂英雄」さんの偉大さ。
5年後に登場した「イチロー」氏の活躍、それに続いての日本人選手の活躍、感動、唯唯感動である。
メジャー・大リーグではないが、異国で多くの野球ファンを魅了した日系人。
彼らは、正しく"パイオニア"と呼ぶに相応しい。
今、我々はかつて活躍、切磋琢磨していた日本人選手の活躍を知り、その姿を思い浮かべて。。。
畏敬の念をもった上で、現状を深慮し、より良き方向・良策を創造すべきではあるまいか。
歴史・伝統・・継承とはこうした事も含まれるのである、と断言したい。
昨今の報道を拝見していると、独善的、、排他的!?!
隣国のマスメディアの掲載記事と変わらんではないか!!
 実に恥ずかしいと思うが、独断的・偏向・偏狭であろうか。

添付画像の箱根駅伝選手。表情は,実に爽やかだ。これを潰すなど、もってのほかである。
より良き駅伝競走を皆で考えようではないか「スポーツ科学」論理を含めて。


2015年1月5日誌「新聞記事に関連して」




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