10月
30日,
2021年
会社数字を活かす:経理部門から見える会社・社会とは?(Day5)「経理パーソンとして大切にしている価値観」
今日も昨日に引き続き、私の前職である「財務経理職」という仕事を振り返りながら、異なる視点や考え方をお伝えして行きます。
全体は、下記のような流れで書き綴っています。
(仮)全体の流れ・章立て
第一部:財務・経理部門の役割
第二部:財務経理パーソンの「ありたい姿」
第三部:経理財務部門とどう付き合うか?(活用方法)
そして今日は昨日の続き、
第一部:財務・経理部門の役割
章立て
1.財務諸表:経理部門の成果物(完了)
2.財務・経理部門は何をしているのか?(完了)
3.財務経理パーソンの視点(本日)
「財務経理パーソンの視点」
今日の章立て
1.大切にしている価値観(本日)
2.仕事を通じて何が見えるか?
3.財務経理パーソンの落とし穴
1.大切にしている価値観
(1)精度
①経理パーソンとして重要な素養は「精度」や「正しさ」への拘り。「何となく、この数字が変に違和感を感じる」「何か収まりが悪い」という直感が実は重要。
②「精度」「正しさ」というのは、何を以ってそれらが保たれているのか? 実はそれを担保するのは、実務的には簡単なことでない。
そこで経理パーソンは様々な方法で「数字の検証」をする手立てを見つけようと努力している。
(2)論理性
①精度をどう担保・保証するのか?という点においても、数字が導かれた論理性やストーリーは非常に重要。
なぜなら、そのストーリーの質や中身によって「論理性」を支えることが可能になるからである。
②外資系企業の経理の世界では頻繁に「story behind the numbers」と表現される考え方がある。
これは数字の向こう側、隠された事実や背景をきちんと理解して初めて、数字の「意味」が理解できる、ということ。
(3)数字で語る
①数字というものは一種「冷徹」なもの、感情・表情が感じられないような気がする。
なぜなら、当たり前だがその数字自体はそれ以上でもそれ以外でもない。「10」は地球上のどの場所でも「10」であり、絶対的なもののように感じる。
②しかしその数字には、その数字が組み上げられるまで「何か」があり、その物語を語り、相手に伝えるために数字がある。つまり数字は何かを伝えるための「道具」と私は捉えている。
③そう考えると「10」という数字が大きいのか、小さいのか?増えたのか、減ったのか?
他の数字と比較したりすることにより、その数字の「評価」が分かれたり、「解釈」が異なってくる。ここが数字を扱う仕事の面白さ、醍醐味である。
ではまた明日!
「働くあなたを元気にする」プロコーチ、砂村よしお
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