復刻版 ルー・タバキンさんのクリニック その4
10月
6日
今回はアドリブのお話し
なかなかうまくいかないアドリブですが、自分の感性とテクニックを磨くのが大切なんでしょうね。
これがなかなかできない・・・
これは2004年9月14日のブログを見直したものです。
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● ルー・タバキンさんのクリニック 今日は、アドリブについてです。
まず、1度にたくさんの音を使わず、1つの音からやってみる (ここでバンドメンバーベースとドラムが入り、ブルースを演奏)
テナーキーでCのブルースを、1コーラス目は、Cの音1つで演奏する (1つの音でも見事なアドリブ演奏!)
2コーラス目は、2つの音だけでアドリブ、3コーラス目は、3つ と徐々に音数を増やしていきます。
たくさんの音を使う勉強をしてない方は、1つの音、そしてまた別の音、それらの音がどういう場所で、どのように使えば効果的か、ということを体で分かると、非常にパワフルな演奏ができます。
違う方法では、本を買ってきて、例えば Bb7のスケール、コードを見て勉強することもよいでしょうが、それはあまり美しくないですね。 若いプレーヤーは、スケールを使って上から下までいろいろなバリエーションで吹きますが、まず1つの音を吹いて、次に何の音が使えるか、何の音が聞こえてくるか、そのような音のレパートリーを、外から習うのではなくて、自分の中で、内なる声を聞くやり方でいてほしいと思います。
そして、いろいろなもの、高度なものに挑戦していただきたいし、勉強していただきたいのですが、そのようになっても、一番大切なのは、内なるフィーリングを忘れないで頂きたいと思います。
そして、自分がプレイしたフレーズ、次のフレーズ、それらの間に会話のようなつながりを持つような組み立て方に挑戦してほしいと思います。 フレーズ間に、脈略のある文脈を作ってほしいと思います。 プレイ中は、さっき自分で何を吹いたか、次のプレイをする前に聞くという訓練をしてほしいと思います。
= 思うこと =
アドリブは、自分の思い・感性・フィーリングが一番大切だと、あらためて思い知らされました。 内なる声を聞くには、たくさんの音楽を聞くことも必要ですが、いろいろな経験をして、自分を磨くことも大切なことだと思いました。 もちろん頭に浮かんだフレーズが瞬時にできるテクニックも磨かなくては表現できませんが・・・
これが、タバキンさんのワンポイントアドリブレッスンです。
ルー・タバキンさんのクリニック のお話その4 でした。