おたすけおじさんの Q15タンギングのとき下あごに力が入ってしう お話
2004.10.25 今日は、Q15タンギングのとき下あごに力が入ってします のお話をいたします。
おたすけおじさんの Q15タンギングのとき下あごに力が入ってしう お話
こんにちは サックス奏者の皆様
先週は、ビブラートお話をしました。 奇麗なビブラートをかけるのには、練習です。 先週日曜日に久しぶりにリードアルトサックスを吹きましたが、テナーサックスと同じ間隔で行なうと、ビブラートが大きくなってしまいますので、慣れるまで少し時間がかかりました。 ソプラノやアルト、テナー、バリトンサックスと種類がありますが、音の高い楽器になればなるほど、ビブラートのかけ方に注意しないと、演歌サックスになってしまいます。 逆に音の低い楽器では、音程差の少ないビブラートでは効果が出ないということになります。 演歌サックスを、悪いといっているわけではありませんよ。 私は生カラオケで演歌をやることもありますが、メイッパイ音程差を持たせたり、ゆったりしたビブラートで、雰囲気を出して吹くのも大好きです。 有名なサムテイラー、シルオースティン素晴らしいテナーを聞かせてくれます。
さて、今日は以前ハーフタンギングの質問をいただいたNackさんから、お友達の代理質問が来ましたのでご紹介いたします。
Q15 タンギングのとき下あごに力が入ってしまいます。
知り合いの方で、サックスを始めたばかりの方なのですが、「タンギングする時に、下顎に力が入りすぎてしまい、下唇噛み切りそうな勢いなのですが、どうすれば改善できるでしょうか? 唇の脇をきゅっとなるべくしめようと意識すればするほどがっつり噛んでしまいます。」
というお悩み相談がありました。
タンギングの話は以前数回にわたり詳しくご説明がありましたが、この方の場合、下顎に力が入りすぎてしまう点からも基本のアンブシュアとの関係が深いと思いますので、その辺を含めてアドヴァイスいただければと思います。 よろしくお願いいたします。
A : タンギングするときだけ、下あごに力が入るのであれば、タンギングは舌で行なうことを理解されていないのかもしれません。
下あごを上げてリードの振動を止めているようでしたら、それは間違いだということを分かっていただかないといけないですね。
アンブシュアは一定にして、舌でリードの振動を止めるんです。
その方法は、人によってやりやすい方法が違いますが、舌先、舌の先の方で行ないます。
舌先よりも、舌の先から少し後ろあたりで、タンギングをしている方が多いと思います。 私はこの方法です。
タンギングの話は、9月25日のブログから書いてありますので、そちらを読んでみてください。
次に、タンギングだけではなく、音を出すときからマウスピースを噛んでしまっている場合のことをお話ししたいと思います。
知り合いの方は、クラッシック系をやりたいのか、ジャズ系なのか分かりませんが、唇のサイドを締めようとしていると言うことは、シングルリップでクラッシック系の方だと思います。
もし、マウスピースを噛むようにしているのなら、どのジャンルの奏法でも、基本的に間違っていると思います。
クラッシックの方でも、音を一定に出すために、開きの狭いマウスピースでアンブシュアを一定にしていますが、コントロールがきかないので、決して強く噛むことはしていないです。
下唇はリラックスさせることが大切ですね。
クラッシックの方でアンブシュアを安定させるために、唇を横にひくような教え方をする先生もいるかもしれません。 クラリネットをやっている方に多いです。 実は私も最初クラリネットをやったので、同じような奏法をしていた経験があります。 その後ファットリップに変えましたが、慣れるまではとても大変な時間を費やしました・・・
サックスの場合は、マウスピースもリードも大きいし、マウスピースとリードの開きも大きいので、あまり噛む必要はないと言うことを、理解することがまず必要です。
強く噛む弊害として
・
リードとマウスピースの開きが狭まり、特に低い音が出なくなります。
・音程の調製、ビブラート、音色の変化など、音のニュアンスが付けられなくなります。
・音色が豊かになりません。
などの弊害があります。
たぶん唇が痛くて、醤油やお茶もヒリヒリして飲めないのではないでしょうか? 始めた頃の私がそうでしたので・・・
噛まなくても音が出ることを、まず意識して、理解することが必要ですね。
歯をマウスピースに当てないで吹いても、音が出てしまうのがサックスですので、唇だけで吹けることを試してもらっうのも一つの方法かもしれません。
他の原因として、
今まで何人かの質問にもありましたが、楽器がふらつくのを
口で支えてしまっていることも考えられます。
楽器の持ち方もチェックしてみてください。
ストラップの長さから、楽器の持ち方まで、以前ブログにも書きましたので、読んでみてください。
一番よい方法は、プロの方に実際に見てもらい教わることです。
始めたばかりの頃は、楽器の扱いも、基本的な持ち方も、吹き方もよく分からないと思いますので、全体的に見てもらえる教室に通ってプロの方に教わるのが上達の早道です。
サックスは、とても奥の深い楽器ですので、長〜く楽しめます。 最初がとても大切ですので、是非プロの方に教わるようにしてください。
独学で練習していると変な癖が付いてしまい、私のように遠回りしてしまうことが多いです。
どの項目が当てはまっているのか分かりませんが、サックスをこれから楽しむためにも、いろいろと研究して無理のない方法を試してみてくださいね。
今日は、タンギングのときに下あごに力が入ってしまう というご質問でした。
次回は、また質問が来たときにお話ししたいと思います。
◆ 音の高さ表記は、C=ド、D=レ、E=ミ、F=ファ、G=ソ、A=ラ、B=シ でお話ししています。
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ご注意 : ここでお話しすることは、私のジャズサックス人生での経験上のことですので、全てが正しいとは限りません。 いろいろなやり方・奏法・考え方がありますので、参考程度に読んでください。 とは言っても、経験上で間違ったことを書くつもりはありませんのでご安心を皆様からのご意見も取り入れて、私も勉強していきたいと思いますので、温かく見守っていただければ幸いです。 * サックスを習っている方は、講師・先生の教えを優先してくださいね。 (このブログの内容にも著作権があります。 内容をコピー・転載するときは、 woodwind@tobikiri.net ← ここをクリックしてメールでご連絡してください。)