おたすけおじさんの 呼吸の種類 のお話し
2004.11.29 今日は、呼吸の種類に関する質問 です。
おたすけおじさんの 呼吸の種類 のお話し
こんにちは サックス奏者の皆様
前回のブログに今までのインデックスをまとめましたので、過去のブログ内容をご覧になりたい方は是非見てくださいね。
今日は、呼吸の種類と言うことで 腹式呼吸、胸式呼吸、鎖骨呼吸 についてお話ししてみたいと思います。
● 腹式呼吸の体験方法
腹式呼吸については、既にお話しいたしましたが、まだ良く分からない方のために、体験できる方法をお話ししたいと思います。
・まず両手を肋骨の左右に当てます。 (脇の下より少し下がったあたりです。)
・前屈みになります。
・呼吸をします。
このようにすると、鎖骨が横に広がらないため、お腹で息を呼吸している腹式呼吸の感覚が体験できます。
・次に、お腹の感覚を忘れないように徐々に体を起こしていき、より深く呼吸ができる腹式呼吸を覚えます。
腹式呼吸の感覚を忘れた時も、やってみてください。
● 胸式呼吸
胸の壁を外側に向かって押し広げる呼吸方法です。
この呼吸方法を分かりやすく体験する方法は、
・床にうつぶせに横たわります。
・膝を曲げて、足のかかとを持ち上げます。
このようにすると、お腹が膨らみづらくなりますので、その状態で呼吸をすると胸で呼吸していることが分かります。
更に分かりやすく体験するには、
・お尻を持ち上げます。
この状態で呼吸をすると、胸の真ん中あたりが広がっていることがよく分かりますね。
● 鎖骨呼吸
鎖骨を上げる呼吸方法で、通常の呼吸でも少しやっているものです。
この呼吸は、息が苦しくなった時に肩を上下させますが、この鎖骨の動きが鎖骨呼吸と言われているものです。 鎖骨を上げることにより、肺を上に広げているんですね。
● まとめ
3つの呼吸法と言っても腹式呼吸以外の呼吸は単独では、楽器を吹くために十分な呼吸とはいえません。
一番大切で楽器を吹くために効率的なのは腹式呼吸ですが、他の呼吸方法も複合的に行なうことにより、より効率の良い息を吸うことができるでしょう。
息を吸うためのコツとしては、息を吸う時に絶対にアゴを引いてはいけないと言うことです。 別な言い方をすると、下を向かないと言うことです。 やってみると分かりますが、十分に息を吸うことができません。
息をマウスピースの上から吸うようにすると、十分な息を吸いやすいし、下唇を離さないためアンブシュアも崩れません。
一度はお試しください。
今日のお話しはこれで終わりです。 呼吸はとても大切ですので、初めのうちは意識して行なうことが必要ですし、訓練することも必要です。 ある程度圧力がかけられる呼吸が分かったら、音楽的な事を考えるようにしてください。 でも、音質やニュアンスのコントロールで悩んだ時は、また呼吸を見直してみてください。 きっと何か発見することがあると思いますよ。
次回は、質問コーナーにしたいと思います。
◆ 音の高さ表記は、C=ド、D=レ、E=ミ、F=ファ、G=ソ、A=ラ、B=シ でお話ししています。
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