光を浴びると綺麗です。
風に流れてたゆたう芒。
「薄」も「芒」も儚げな漢字です。
10月も半ばを過ぎて・・・未だにツクツクボウシが鳴いています。
『ガールズ・ストーリー おいち不思議がたり』
あさのあつこ・著
PHP研究所 (2009/12/3)
単行本では『ガールズストーリー』副題が『おいち不思議がたり』になっています。
文庫になった時にガールズ・ストーリーが消えて『おいち不思議がたり』に変わっています。
もちろん単行本で読みました。
以前、先に続編の『桜舞う』を読んでいました。
図書館で、本を見かけることがなくて、ようやく出合えました。
人気ものさんでしょうか?
◇内容紹介◇
江戸を舞台に紡ぎ出した青春「時代」ミステリー。
主人公のおいちは16歳の娘ざかり。
江戸深川の菖蒲長屋で医師である
父・松庵の仕事を手伝い、忙しい日々を送っていた。
いつか父のように人の命を救える立場になり、自分の足で人生を切り拓いていきたいとの思いを胸に秘めて。
おいちが他の娘と違うのは、この世に思いを残して死んでいった人の姿が見えること。
この不思議な力を誰かのために生かせたら、と願うおいちの夢に、必死の形相で助けを求める女が現れる。
「助けて、誰か助けて……」。
あれは誰? どうして見えたの?
おいちのなかで様々な疑問が渦巻く。
そんなおいちのもとに、伯母が縁談を携えてやって来る。
その相手とは果たして……。
あさのあつこさんの描く江戸ものは、面白いです。
昨夜は、夜更けまで時間を忘れて読み進めました。
「為すべきことを精一杯為す」
それが生きるってことなのでしょうね。
「紫式部」と値札に記載されていた小紫。
今年もひょろひょろながらも、いくつか赤紫色の実を付けました。
久しぶりに源氏物語を本棚から取り出してみようかしら?
遥か遠くに渦巻く台風なのに、昨夜は、一晩中、強風が吹き荒れていました。
現在も、未だ強い風が轟いています。
凄まじい威力です。
『求愛』
柴田よしき・著
徳間書店 (2006/09)
柴田よしきさんばかり読んでいる昨今。
年代順に読まずに、図書館にある本を手当たり次第に借りているので、ハズレもあるのかも。
コレ、翻訳家が私立探偵になる経緯があまりにも可笑し過ぎる。
出だしの事件は分かるけれど、それ以後は興醒めしてしまいました。
内容(「BOOK」データベースより)
自殺したと思っていた親友から届いた、一枚の絵葉書。
雨で滲んだ文字が語る、予期せぬ悲劇…。
フリーランスの翻訳者・弘美は、親友の死の真相をつきとめたことをきっかけに、探偵事務所の調査員となる。
自殺願望の女子中学生、
浮気疑惑のエリート医師夫人、
砂場に生ゴミを埋める主婦…、
ささやかな毎日を懸命に生きる女たちと関わって、弘美自身が掴んだ人生の真実とは…!?
この単行本も絶版です。
文庫本はありました。文庫本の表紙の方が珍しくこの本に合っている気がしました。
毎年、夏の暑さで枯れてしまい、秋が来ると、芽を出す鉢。
気が付くと、こんなに元気になっていました。
ピンク色の花が咲くのです。
今年も咲くのでしょうか?
出はじめは、薄っすら十日月
欠けのところに立体感があります
秋日和の三連休が終わります。
三日間とも爽やかな秋日和でした。
相変わらず、家に籠り、読書三昧な三日間でした。
おひさまがもったいない!!と言っていたかも。
本を読む窓辺の陽射しは、優しかったです。
さて、お月さまは、十日月になりました。
『窓際の死神(アンクー)』
柴田よしき・著
双葉社 (2004/12)
装丁は好きな雰囲気
◇内容紹介◇
「死」を想ったこと、ありますか?
目の前に現れた、黄泉の国への使者。
死と向き合ったとき、生きることの実感と歓びを知るのかもしれない。
おとぎばなし(おむすびころりん・したきりすずめ)をモチーフに描く寓話的ミステリー。
死神らしくない・・・それでいて飄々とやってくる死神。
この本、単行本も文庫本も絶版になっています。
↑捉えどころがないからかしら?
柿の葉が少しずつ紅葉しています。
柿の葉の紅葉模様って、結構面白いのです。
また少しお月さまが丸くなりました。
九夜月のお月さま。
本日は、秋日和でした。
歩くとまだ暑いと感じます。
『朝顔はまだ咲かない―小夏と秋の絵日記』
柴田よしき・著
東京創元社 (2007/08)
内容(「BOOK」データベースより)
高校一年のときから、ひきこもりとなったあたし、鏡田小夏。
銀座でお店をやっているママと二人暮し。
ネット通販による買い物に家計の管理など、それなりに家では役に立ってはいる。
あたしを訪ねてくるのは、親友の秋だけ。
秋は、奔放なイマドキの女の子。
今日も、恋の一部始終を報告にやってくる。
そう、ひきこもりのあたしにだって、恋にも将来についても悩みはある。
そんな二人の女の子が遭遇した、七つの出来事を描く青春ミステリ。
引き籠っている私に優しい物語でした。
ちょっぴり心が優しく軽くなる本です。
この本も単行本は既に絶版です。
文庫本になってしまっています。
今まで読んだ柴田作品の中では、テンポが軽快です。
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