吉村萬壱・著
文藝春秋 (2014/6/11)
気になる方のブログにこの本が紹介されていたので、図書館で借りて読みました。
意味不明・・・何がいいたいのか?私には理解できませんでした。
読解力がないのか?
読後に他の方々のレビューを見て、なるほど・・・少し理解できました。
内容(「BOOK」データベースより)
生れ育った町が忘れられず、人々は長い避難生活から海塚に戻ってきました。
心を一つに強く結び合い、「海塚讃歌」を声を合わせて歌い、
新鮮で安全な地元の魚を食べ、ずっと健康に暮らすことができる故郷―。
密かにはびこるファシズム、打ち砕かれるヒューマニズム。
ディストピア小説。
誰が正常なのか誰が異常なのか?
やはり理解できませんでした。
『海うそ』梨木香歩・著
岩波書店 (2014/4/10)
---ただただ無心に漏れ来る光の林よ---
色即是空 空即是色
久しぶりにこころに響いた本です。
梨木さんらしい本でした。
最近、本は買わないことにして、図書館で借りることにしています。
物を増やさない生活・・・と言いつつも、確実に物は増えていますが。
7月27日に図書館に予約して、昨日、ようやく手元に届きました。
新刊は、長~~~く待たなければ、読むことができない
文化の香らない市に住んでいます。
【内容】
昭和の初め、人文地理学の研究者・秋野は南九州の離島へ赴く。
かつて修験道の霊山があったその島は、豊かで変化に富んだ自然の中に、
無残にかき消された人びとの祈りの跡を抱いて、秋野を惹きつけた。
地図に残された「海うそ」という言葉に導かれ、
彼は島をひたすら歩き、調査に打ち込む――。
平家の落人伝説も絡んで・・・。
50年後、秋野は不思議な縁で、再び島を訪れる。
愛する人びとの死、アジア・太平洋戦争の破局、
経済大国化の下で進む強引な開発……。
いくつもの喪失を超えて、秋野が辿り着いた真実とは・・・。
この本は、手元に置いてよい本でした。
それにしても・・・
残して伝えたいと思うことが伝わらずに風化して行く。
それが歴史の闇なのでしょう。
日常の小さなことでもそれはよく感じることです。
そのことが悲しいと思っていましたが、
この本を読むと、風化も然り・・・と思えてきました。
『流氷への旅』渡辺淳一・著
現在は、この表紙の文庫しかないけれど
私が読んだのは単行本
『道化師の蝶』
20代後半の時代に読んだ作品。
この本を読んで、流氷を見に行って、人生を変えよう!!キャンペーンを企画しました。
結局、企画のみで、実行に移すことなく・・・結婚して、現在に至っています。
人生は、変わっていない?ような
変わっているような・・・よく分からない日々の繰り返しです。
しかし、人生修行は続いています。
内容(「BOOK」データベースより)
灰色の空と白い氷原に覆われた街・紋別。
竹内美砂は流氷研究家・紙谷誠吾を知り強く魅かれていく。
彼はかつての恋人を奪い自殺したという友人のことで心を閉ざしていた。
一途に燃える美砂の愛の炎は、そのわだかまりを解かすことができるのか。
二人は結ばれることになるのか。
移ろいゆく北国の四季の中で、
大切なひとを見失わないよう、
まっすぐな思いに自身を駆りたてる女性の豊潤な恋愛小説。
この本を読んだ美砂世代の頃は、彼女に共感するところもありましたが、
母親世代になると、なんて自分勝手な女!!なのでしょうと厭きれてしまいました。
独りよがりが過ぎて、陳腐な女に思えます。
作品も昭和色が強くて、古き時代が感じられるようになりました。
そのうち、古典になってしまうのでしょうね。
流氷に覆われた無音の世界が、現実の蝉の大音響の中、
ひしひしと感じられる作品でした。
先日、長男が「面白いから、この本を貸してあげる」と手渡してくれた
『道化師の蝶』円城塔・著は、
芥川賞なのに全く理解できずに途中で重い扉が閉じてしまいました。
何を表現したいのか?全く分からない作品でした。
『花や咲く咲く』
あつのあつこ著
実業之日本社 (2013/8/8)
戦争時代の話なのに、明るいのは、戦争を知らない世代が書いた作品だからでしょうか?
登場人物たちが逞しいです。
襲色を久しぶりに思い出し、本を広げるきっかけになりました。
【内容紹介】
あさのあつこが、初めて「太平洋戦争」を描いた、心ゆさぶる“戦時下"青春小説。
戦時色濃くなる昭和18年、ある温泉街の一室で、
女学生4人は闇物資の美しい洋服生地でブラウスを縫いはじめます。
美しいものへの渇望を抑えきれない少女たち。
しかし、学徒勤労令が発令、4人はそれぞれの運命をたどることになります。
戦争という抗うことのできない時代のなかで、夢と憧れを胸に生きようとする
少女たちの青春を丁寧に紡ぎだした、まったくあたらしい戦争文学の誕生です。
【著者メッセージ】
戦時下に思春期を過ごした私の母から当時の体験を聞き、
非常に心を動かされたことが、執筆のきっかけです。
現代にも通じる少女ならではの喜びや、悩みを描きたいと思いました。
男たちが戦争にのめり込んでいくなかで、主人公の三芙美(みふみ)は、
軍国少女ながらも
「美しいものを着たい。友だちと笑いあいたい」
という少女らしい欲望に忠実に生きようとします。
空襲、食糧不足といったわかりやすいものではないけれど、
現代の少女たちも、戦って、もがいています。
そんな少女たちにも共感できる物語になるようにと、
祈るような気持ちで筆をすすめました。
風精(ゼフィルス)の棲む場所
柴田よしき著
光文社; 新装版 (2012/9/12)
久しぶりに柴田よしきさんの小説を読みました。
『桜さがし』でも登場した浅間寺竜之介さんに魅かれて・・・。
一気読みしましたが、先が読める展開でした。
結末がこうなるのなら、実体験したことに意味があるのかな?
と腑に落ちませんでした。
内容(「BOOK」データベースより)
京都・北山の奥深く。ミステリ作家の浅間寺竜之介は、愛犬のサスケとともに、
地図にも載っていない風神村を訪れた。
村に棲息する美しい蝶を模した舞を見てほしいと、ファンの少女から誘われたのだ。
通し稽古の直後、舞手の一人が胸を刺され殺された。
多感な少女たちの想いが複雑に交錯する。
「村の乙女の伝説」が暗示する神隠しの真相とは!?
哀切の本格ミステリ。
『冬天の昴』
あさのあつこ著
光文社 (2014/3/19)
シリーズ第5弾かな?
事件は、江戸の町中で起きているのだけれど、
すべては、遠野屋の奥座敷で起きているイメージ。
同心の信次郎と遠野屋の主・清之介の異質の情が深まる作品。
惚れあっている・・・といえるのかもしれない。
とても面白く読みました。
◇内容◇
心に虚空を抱える同心木暮信次郎と深い闇を抱える商人遠野屋清之介。
武士と遊女の無理心中を追って、宿命に抗う男と女の生きる哀しみを描く。
信次郎、清之介、岡っ引き伊佐治が江戸の闇に巻き込まれていく弥勒シリーズ最新作!
内容(「BOOK」データベースより)
「親分、心など捨てちまいな、邪魔なだけだぜ」
たった独りで、人の世を生きる男には、支えも、温もりも、励ましも無用だ。
武士と遊女の心中は、恋の縺れか、謀か。
己に抗う男と情念に生きる女、死と生の狭間で織りなす人模様。
『小袖日記』柴田よしき著
文藝春秋
図書館で借りて読んだのは、単行本だけれど、今では文庫のみの模様。
第一章 夕顔
第二章 末摘花
第三章 葵
第四章 明石
第五章 若紫
内容(「BOOK」データベースより)
上司との不倫に破れて自暴自棄になっていたあたしは、平安時代にタイムスリップ!
女官・小袖として『源氏物語』を執筆中の香子さまの片腕として働き、
平安の世を取材して歩くと、
物語で描かれていた女たちや事件には意外な真相が隠されていた―。
なるほど、こういう源氏物語の展開もアリ!!
大変面白く読み終わりました。
歳の離れた従弟に赤ちゃんが生まれました。
9人いる従弟妹の中で下から2番目の従弟です。
お気に入りの絵本を2冊贈りました。
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