わが家を訪問する野生動物たちを紹介している間に12月の大雪となり、最後に紹介するつもりだったハミングバードのことがのびのびになってしまった。
ハミングバードはデッキに吊るしてあるフューシャというつりがね型の花によく集まるが、わが家ではハミングバードを誘うために、それに加えて赤いフィーダーと呼ばれるものをデッキにぶら下げている。フィーダーにはかなり甘めの砂糖水が入れてあり、黄色い花のデザインの中央にある小さな穴にハミングバードが長いくちばしを差し込んで砂糖水を飲む仕掛けになっている。
添付の写真は以前使っていたフィーダーで、止まり木がないため、ハミングバードは羽根を1分間に3,000回以上も羽ばたきしてホバリングしながら砂糖水を飲む。
ホバリングするために多大なエネルギーを消費するそうで、そのためたくさんのカロリーを摂取しなければならないとのことだ。
昨夜から花里子にお客が来ている。ケンゾウという名の娘のネコだ。娘は日曜日のアリゾナのフェニックスでのフルマラソンに参加するため、いつものようにわが家にケンゾウを預けていく。ケンゾウは花里子が小さい頃から時々わが家で預っているので、2匹は仲が良いかどうかはわからないが、少なくとも仲が悪くはない。
花里子は食べるのが大好きだが、ケンゾウは食が細く、餌をあげてもあまり食べない。花里子は自分のを食べた上に、すきがあればケンゾウの餌まで食べようとするので、ケンゾウが食べ終わったらすぐに食器に蓋をして、花里子が食べられないようにしなければならない。
ケンゾウがわが家に滞在するのは数日間だから餌をあげる時の交通整理は可能だが、いつもケンゾウがいたら、きっと2匹の餌は出しっぱなしで、そのために今は減量のための餌をもらっている花里子はもっとおデブになっているかもしれない。
花里子はネコだから雪が降るような時はこたつでまるくなるのが本来の姿だか、デッキに出ることが大好きな花里子は出せ、とうるさい。
デッキの雪を少しだけ除いて出してあげると、肉球が冷たくなるので足を1本づつ持ち上げてプルプルふっている。辺りの様子を観察してからデッキに座り込んだが、氷点下5度では寒すぎるのか、すぐに部屋に入ってきた。やはりネコは犬とは違う。
寒い日が続いている。先日降った雪はまだ残っている。天気予報では今日も午後から雪が降るとのことだ。また日曜日にも降る予報なので、今年は珍しくホワイトクリスマスになるかもしれない。
数日前、少し調子がおかしかった花里子はすっかり回復して、いつもの食いしん坊に戻った。
花里子はおなかをつけて座っている時に前足を重ねる癖がある。レディが椅子に座った時に足を組むような仕草なのだろうか。時々前足を組み替えたりするところまでレディのようで可愛い。
花里子の元気がない。
12月3日に年に一度の検診に行き、予防注射などを3種類やり、太り過ぎだからということで獣医さんの指示に従って餌を特殊なものに替えた。
飼主に似て食べるの大好きな花里子は、餌を替えても数日間は今までどおり食欲旺盛で、あげた餌を毎日全部食べていたが、2,3日前からあまり餌を食べなくなり、一昨日は珍しく戻してしまった。
予防注射からは日が経っており、それが原因とは思えない。このところ寒いのに毎日デッキに出てりすが働いているのを見ていたので、風邪でも引いたのかもしれない。
昨日洋子さんが別の餌を買ってきて、肥満防止の餌と混ぜてあげたら花里子は少し食べだした。今日はこのミックスの餌をちゃんと食べている。いつもの元気いっぱいの花里子ではないが、かなり回復してきた様子だ。
花里子はりすを間近で観察するのが好きだ。花里子がデッキに出たがると、りすがいないことを確認してピーナツを庭に少しまいておく。
花里子はデッキでうずくまって根気良くりすが現れるのを待つ。花里子はお座敷ネコなので、小さい時にデッキから落ちたことはあるが、自分の意思でデッキから庭に出てゆくことはない。
待つこと暫し、すると不思議とどこからともなくりすが現れる。枯葉の下に隠れているピーナツを見つけては小さな切り株の上に登って食べたり、どこかに蓄えに行く。それを花里子はデッキの上からじっと見守っている。
花里子はおっとりしていて臆病であまり闘争心がなく、りすを襲う気持ちは全くない。反対にピーナツをすべて処理した後、りすが花里子を挑発することがある。1メートル足らずのところまで来て、その後近くの木にジャンプし、ここまでおいで、といっているように見える。
アメリカではりすを見かけることは珍しくないが、わが家にもよくりすは訪れる。りすもあらいぐまと同様に、餌付けするとだんだんエスカレートして家に入り込んだりペットを襲うことがあるので、あまり餌をあげてはいけない。
でも冬支度のために毎日一所懸命働いているりすを見かけると、つい情けをかけたくなる。またわが家の花里子もりすの訪問を楽しみにしており、りすが来るとデッキに出てその働きぶりを間近で観察するのが好きなため、りすがいないことを確認して殻付きのピーナツを庭に投げてやる。暫くするとどこからともなくりすが現れ、枯葉などの下に散らばっているピーナツを正確に見つける。りすの嗅覚は犬なみなのだろうか。
ピーナツを両手で大事そうに持って殻を破って中身を食べている仕草はとても愛らしい。おなかがふくれるとピーナツを持って走ってゆき、木の根などの近くの土に穴を掘って蓄えている。真冬の餌がなくなった時にはそれを掘り返して食べるためだ。
これらの鹿はしばらくわが家のバックヤードで山桜の葉などを食べていたが、そのうち隣との境界を通ってフロントヤードの方に周り、道路を横切って向かいの林に入っていった。道路を横切る時、ちょうど坂を下りてきた自動車が急ブレーキをかけたけれど、鹿たちはあまり驚いた様子もなかった。
その日以来、私はマーサーアイランドでは鹿を見ていない。
マーサーアイランドに30年住んでいてこれまで一度も鹿を見たことがなかった。だからこの島には鹿がいないと思っていた。ベルビューの友人たちは鹿は愛らしいけれどバラの花などを食べてしまうので、ネットをはったりして対策が大変、とこぼしていた。
今年の春頃、1頭の鹿がわが家の裏庭に来た。洋子さんと花里子と揃ってデッキから鹿を眺めたが、鹿は驚く様子もなく私たちを見てから立ち去った。その後もびわの葉、ひるがおの花、イチジクの実などが動物にかじられた跡があり、洋子さんとは鹿の仕業に違いないと話していた。夏のある朝、わが家に鹿が3頭も一緒に訪ねてきた。音を立てないようにして撮ったのが添付の写真。1頭はやや大きく多分母親だろう。他の2頭はその子供たちではないだろうか。
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