りすと花里子
12月
4日
花里子はデッキでうずくまって根気良くりすが現れるのを待つ。花里子はお座敷ネコなので、小さい時にデッキから落ちたことはあるが、自分の意思でデッキから庭に出てゆくことはない。
待つこと暫し、すると不思議とどこからともなくりすが現れる。枯葉の下に隠れているピーナツを見つけては小さな切り株の上に登って食べたり、どこかに蓄えに行く。それを花里子はデッキの上からじっと見守っている。
花里子はおっとりしていて臆病であまり闘争心がなく、りすを襲う気持ちは全くない。反対にピーナツをすべて処理した後、りすが花里子を挑発することがある。1メートル足らずのところまで来て、その後近くの木にジャンプし、ここまでおいで、といっているように見える。