LAN工事のABC-010(成端3)

最近、成端処理を自前で行うことは少なくなりました。
短い距離なら既成のパッチケーブルの方が手軽で安全です。

でも基幹配線などは現地での加工が有利ですが、この時
最も注意が必要なのがプラグの選定です。
プラグの先端形状は現在ほぼRJ-45に統一されています。
このため、プラグはどれでも同じと考えがちですが、実は
そうではなくケーブルの特性に応じたプラグが用意されて
います。

当然これを使うのがベストですが、これに関する資料は
十分とは言えず、Cat.XXだけで選んでいるのが実情です。

実際の加工方法もプラグによってことなリます。
単純に接続だけなら簡単ですが、これでは直流だけの
導通のみとなり、高周波(交流)の特性は引き出せません。

009でも触れましたが、プラグ内でのケーブルの整形で
性能は大きく変化します、安価なテスターではわかりませんが
専用のケーブルテスターを使うと、その性能差がはっきりと出ます。

100Base程度で、短期距離なら大きな問題とはなりませんが
10Gでは、この性能差は無視できなくなります。
実際の使用ではわかりにくいのですが、性能試験データには
合格・不合格の結果が明示されるため、性能試験結果の添付が
必要な場合には厄介な事になります。

最近のギガスクール案件では、このデータの添付が求められて
おり、Cat.5e時代の感覚で対応すると、なかなか合格になりません。

100Baseと10Gでは、施工方法や部品は大きく異ることへの
認識が必要です。

※筆者はこの10G伝送の試験方法にはいささか疑問を持っていますが、
これを「正規」と定めた以上、合格させねばなりません。


わかお かずまさ
VegaSystems


#LAN_PRO

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