ネットワーク設計の基本的な考え方

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今回、紹介するのは100クライアント程度のネットワークを想定している。
「ネットワークの構築などはHUBとケーブルを接続すれば出来上がる」
恐らく大半の方は思っておられると予想するが、それは5台から10台程度の
規模であって、それ以上となるまるで様相が異なる。
1:Switchは多段結合を極力避ける設計とすること。
いわゆるシマHUBと呼ばれる方式は避ける、ケーブルの使用量および施工が面倒
にはなるが
原則スター型配線にこだわる事。
2:VLANはポートVLANのみを原則使用すること。
TAGVLANは便利に感じるが、保守やゾーン変更時には混乱を起こす要因となる。
3:Switchは隠蔽部分に設置しないこと。
小ポートのHUBを机の見えない部分にマグネットで固定しているのを見るが、これは
トラブル時の対応が遅くなる原因の一つ。とにかく可視範囲にSwitch類は設置す
るのが原則
4:IP電話等とのネットワーク物理層を共有してはならない。
IP電話の多くはIpv6を使用しているが、GigaSwitchの一部メーカーではVLANの仕様が、これに適合しないトラブルが報告されている。
5:ケーブル識別は必ずTAGで行い、色などでの安易な識別を前提としてはなら
ない。
施工時の注意ではあるが、設計時にこの仕様を徹底しておくべし。
6:WiFi機器の設置は必要最小限に留めよ
有線が面倒とか、施工費の多寡云々で無線化してはならない、特に基幹系業務では
無線を使用するのは問題。
7:基幹業務をクラウドに依存するなら外部回線は二重化すべき。
外部回線は自社での修復は困難、ADSLでも良いので予備回線を確保しておくべき。
8:VS(バーチャルサーバ)内でルーティング等は行わない
最近、VS内での設定が複雑化している、データセンターならともかく社内では
ドキュメントを熟読しないと理解不能な設定は忌避せよ。
9:冗長化は両刃の剣、メンテナンスがしっかり出来なけば意味をなさない。
やたらと冗長化のシステム設計提案を見かけるが、売上金額のアップを目論んで
いるとしか思えない、保守の事を考慮すべき。
10:新しいテクノロジーに飛びつくな。
ネットワークは今や企業の生命線、有名メーカー製でも導入には慎重に。
11:昔の神話を盲信するな。
米国C社を導入しておけば、故障時に文句を言われない。などの己の保身で
システムを設計してはならない。ネットワークは企業の生命線、機器の故障は必ず
発生する、重要なのはダウンした場合の復旧の時間を如何に短縮するかが重要。
12:必ず予備機、予備配線を用意せよ。
光配線はLCコネクターの採用が増えてきた、これはSFPの価格は低下した事により
Switchでポートが用意されていることが大きい。SwitchのみならずSFPなどの伝
送部品
、ケーブルなどを必ず準備して置くこと。

総括:
システム設計は絶対にトリッキーな事、難解と思われる事を行ってはならない。
ドキュメントを熟読しなくても、一定の知識レベルがあれば理解出来、トラブル
シューティングが可能な設計をするのが「良い設計」である。なまじの知識を
振り回し「どうだ凄いだろう!」と自己顕示するようなシステム設計は「愚」で
あり「害悪」である。自宅での実験研究を企業で行ってはならない。
ネットワークは安定動作・修復の早さが第一優先課題である。更に付け加えると
特定メーカーの「囲い込み」に嵌まらぬ注意が必要。先述のC社などは自社製品のみ
を使わせる「取り込み詐欺」、価格も日本のみが異常に高額な「植民地政策」と
言える。
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