2月
13日,
2011年
冬山(無雪)での服装
平地のウォーキングとは発汗量がまるで違うため
着衣に神経を使います。
写真が零度以上10℃以下の場合の服装です。
下着は上下ともポリエステルで、下はランニング用の
サポートのついた物。
上は山専用で汗を外に出す構造となっています。
その上に山用のシャツ、冬は厚手のポリエステルです。
さらにその上にフリースを着ます。
※山用がベスト、薄手に作られている、必ず前開き、
かぶるタイプは良くない
歩き始めはフリースの襟を立てて首からの放熱を
防ぎますが、体が暖まって、発汗が始まれば、今度は
襟を開き、ジッパーを開けて放熱します。
このフリースがポイントで、風を防ぎ、汗を外に出す
良い仕掛けとなっています。
冬の防寒の基本は如何に汗を素早く乾かすかにあります
コットン系は絶対に不可です、コットンは吸湿性に
優れていますが、保水性が高く、この保水性が無用の気化熱
を体から奪います、風に吹かれると驚くほど体表面の温度
が低下します。
冬にはさらにアノラックを用意して、長い休憩時にはフリースを脱ぎ
汗を乾かしますが、この時にアノラックを着て、気化熱調整をします、
最悪の事態を考え薄手のダウン上下の雨具、ツエルトは必携です。
簡単にエスケープ出来るルートならともかく、単独行で
の長丁場では食料と同じくらい衣服への注意が必要です。
山行きは「田植えから稲刈り」までが一番安全度が高く
初心者はこれ以外のシーズンには経験者との同行が必要
と言えます。
夏に比べハイキング程度でも、それなりの装備が無いと
天候の急変に対応ができません、体温低下は筋肉のこわばり
などが急速に発生し、思わぬ事故に至ります。
山での行動形態によって差がありますが。
1:アップダウンを繰り返すトレールでは汗を如何に素早く発散させ、
気化熱が奪われるのをを最小限に抑え、保温と熱発散の相反する
作用を調整する、このため上着をこまめに脱着する。
2:登り切って、後は下りが連続するトレールでは風による
気化熱増加をアノラックなどで防止する。
3:頭部や頸部は重要な放熱器官、帽子や襟巻きの着用は
こまめに着脱する。
4:手袋は必携、化繊系を使うこと。
夏には日射と放熱のみの対策で十分ですが、冬は放熱と断熱、
天候・気温の変動と低山でも油断の出来ない状態となるので
ご注意ください。
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