4月
11日,
2010年
日本百名山&低山
深田久弥さんの名著で、近年の登山ブームの一角を成していると言える。
ところが山仲間でも、この本を読んでいる人は意外に少ない。
この本は半世紀近く前に書かれた本で、あとがきにある選択理由は現在は当てはまらない山も沢山あると思われる。
近場では伊吹山など、現在ではほぼ頂上までのドライブウェイが存在している、これでは彼の選択事由に入らない。
ところが近年の登山ブームはこの百名山を幾つ「制覇」したかが、モノサシにしている方々が多い。
昨年の北海道「トムラウシ山」での遭難もこれとは無縁では無いと思う。
あとがきの基準で約1500m以上とあるように、1500m級の山は年の約半分は無雪ではなく、シーズンが限られる。
「田植えから稲刈りまで」安全登山のルールが示すように、百名山は限られたシーズンしか挑戦出来ない山が多い。
今月の初め、荒島岳でまた遭難があった。
単独登頂でミスコースが原因で滑落している。
深田さんのあとがきにはっきり書かれているが、彼は還暦前にすべての山を登り尽くしている、近年いくら装備が良くなったと言っても、人力で登ることには変わりはなく、それなりのトレーニングは必須であろう。
ましてリタイヤ後の高年齢では注意が必要である。
Mt.zakiさん、nomuraさんの普段の行動をお読みになればおわかりいただけると思うが、山は簡単ではない、ハイキング程度の山でさえ、一歩間違えば牙を剥く。
山は少し上り始めると、意外に簡単に思えてくる、ここが怖い・・・・
百名山の内容を揶揄する気はもとより、そんな経験も技量も持ち合わせていないが、もし周りに百名山を目指す「深田教信者」がおられるなら、今一度あとがきの熟読をおすすめいただきたい。
写真にあるのは「百低山」でパロディのように感じられるが、実にしっかりと書かれた良い本である、中部の山が少ないのが残念であるが、おすすめの一冊!
ワオ!と言っているユーザー
ワオ!と言っているユーザー
ワオ!と言っているユーザー
ワオ!と言っているユーザー
ワオ!と言っているユーザー