7月
10日,
2011年
山での熱中症対策
運動中の熱中症は、梅雨あけ直後の発生頻度が高いとの報告があります、これは
暑さに徐々に馴らしていく(暑熱馴化といいます)が出来ていないためです。
昨日はまさにこれに該当しました。
山では以下の理由で平地とは比較にならないほど発症に対して対応が困難となります。
1:炎天下でなくても運動初期の段階で発症するので見分けが難しい
山での運動量はかなり負荷となります、樹林帯の中でも放熱不良で発症します
2:馴れた場所ほど、当人も含め軽視する場合が多い
このため、発見が遅れる傾向がある。
山では救急車を呼ぶ事は不可能で、ヘリでの救助も一刻を争う熱中症の対応には時間がかかり過ぎです。
熱中症の発症が疑われたら。
1:すぐに行動停止
2:体の放熱を図る
頭部、頸部、上半身に水をかけ、冷却する
水分の補給をする
水・塩分・糖分
水はいわゆるスポーツ飲料が望ましいが、無ければ水をすこしづつ、糖分も与えること。
3:速やかに下山
本人が回復したと言っても、安心せず、十分な休息をとらせ、直ちに下山をする。
山での難しさはここにある、一人の発症で全体の行動計画に狂いが生ずるが、リーダーはここでの判断を誤ってはならない。
4:症状に回復が見られない時はためらわず救難ヘリを呼ぶ
予防対策
1:高齢者・初心者は夏季のこの時期は避ける
2:水の携行は十分に
3:この時期は、即刻撤退がありうる事を事前告知する
4:自由飲水+強制飲水を行う
強制飲水は、リーダーの指示で
※喉の渇きを感じてからでは遅すぎます、こまめに、早めに、少しづつ
5:熱中症に関する勉強会を行い、知識を深める
<熱中症予備軍>
山を軽視している
頑張ればなんとかなると思っている
我慢強い
負けず嫌い
人の意見を聞かない
普段からトレーニングをしていない
自己中心的で、自分だけは大丈夫を思っている
明日は我が身です
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