一昨日アップさせていただいた素三彩についてですが、昨年行われた「景徳鎮千年展」のカタログにも同じものが掲載されており、その解説を読みますと、ちょっと違いますね。
引用させていただきますと、
「高台にはコバルトで二重の円圏内に「大清康煕年製」と楷書銘が記され、透明釉が上から掛けられて高火度で焼成される。続いて、透明釉が施されていない外壁に色地の地釉(わずかに黄色をおびている。)を施し、乾燥させたのち、花蝶の図案を地釉に刻み、黄、緑、紫彩で埋めて、再び窯に入れて低温で焼き付けるのである。」
と、記載されています。
さて、どちらが本当でしょうか。
外壁はどちらも、まず、地釉を施して、乾燥させてから色絵付けをして低温で焼き付けています。
しかし、わざわざ高台に記載されている銘のためだけに高火度で焼成するのでしょうか。
また実物を見た限り、外壁は黄色をおびているようには見えませんでした。まあ、照明によって大分見え方は違うとは思いますが。それと、内側はいつ釉薬が施されるのでしょうか。疑問はいろいろ残ります。
もう少し、納得できるように解説してもらいたいものですね。
これでは、いろいろと誤解が生じても仕方がありません。
困ったものです。
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