毎週恒例のグランマとの夕食。
今日はクリスマス仕様のディナーでした。
メニューはいつもと変わりないものでしたが、
クリスマスキャロルを合唱してくださっている男女四人組が、食事の間中歌い続けてくださっていました。
宗教とは無縁の養老ホームではあるのですが、歌うキャロルは全てクリスマスに関するもの。御子イエスの聖誕を祝う内容です。
歌や人々が交わす挨拶の言葉、そこから醸成される雰囲気に優ってキリスト教の浸透している社会だと感心したことをお伝えします。
グランマ曰く、今週の木曜日はこうした毎日の夕食サービスはお休みとのこと。その日の夕食は外注のサービスのより、ここのキッチンワーカーやウエイトレスなどが食事を振舞われるのだそうです。
キッチン関係者のみならず、清掃係や設備維持関連のスタッフ、このホームで働く全ての関係者が招かれて食事をするのだそうです。
彼らの働きへの感謝の夕食ですからもちろん無料。
彼らへの感謝金として毎年入居者による自由な献金を募るのですが、今年は約7万ドル(770万円程)が集まったそうです。
正確な職員数は知りません。40-50人ほど?
入居者が約100名として1世帯当たり1000ドル(11万円)ほどを捧げるとこの額に達するのだそうです。
この7万ドルの分配方法を聞いて深く感銘を受けました。
正社員やパート、見習い学生やマネージャーなどのポジションの上下に関わらずに、年間の総労働時間がたった一つの要因となってボーナスの金額が各自に査定されるのだそうです。どんな上の立場の人でも10時間働いたら10のボーナス。若い学生さんが100時間働いたら100のボーナスと言うわけです。
すみませんが、どうしても日本社会と比較してしまうのですよね。
日本の全労働者の4割は非正規雇用です。正規職員と全く同じ労働内容、時間であってもボーナスは支給されません。社会保障もしかりです。こうなると日本は階級社会と言えそうです。
大手製造業社員の平均ボーナスがざっくり100万円とか報道されたのは数週間前のこと。ボーナスゼロの人がこれを聞いたらどんな気分になることでしょう。
私自身はボーナスをもらえませんが、そんな日本にいなくて良かったと感じてしまいます。
かつて荒野でイスラエル人が天からのマナによって養われた時、一人ひとり公平に分配されたと聖書にはあります。
"そこで、イスラエルの子らはそのとおりにした。ある者はたくさん、ある者は少しだけ集めた。
彼らが、何オメルあるかそれを量ってみると、たくさん集めた人にも余ることはなく、少しだけ集めた人にも足りないことはなかった。自分が食べる分に応じて集めたのである。"
出エジプト記 16章17~18節
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