ニューヨーク地下鉄事情
3月
13日
朝ホテルを出てから日が暮れて帰るまでの足は
メトロ(地下鉄)である。
マンハッタンを縦横無尽に十数の路線が蜘蛛の巣のようにカバーしていて
その網から逃れるところはない。
至極便利な公共交通。
であるが、難題が一つ。
メンテナンスがされていない。
2001年に初めてニューヨークを訪れた時となんら変わっていない。
駅舎も車両も老朽化激しく、その上薄汚れている。
どうしても手摺に捕まる気になれなまま立っていると
突然の揺れに耐えきれず、転倒しそうになった事が数度。
あるメディアでメトロ幹部のインタビューが掲載されていた。
「乗客数では過去最高を更新し続けている。
だけど、経営は赤字続きだね。
客を運べば運ぶほど儲けがないんだよ。
ガ、ハッ、ハッ、ハッ…」
2ドル50セントだけでどこまでも連れて行ってくれるのだから
お得なのかもしれない。
そのお得感に、不衛生な有り体でも不満を漏らす人もいないのかな?