命を張って諫言する官兵衛
9月
29日
茶々が懐妊したのを揶揄した風刺落書に怒る秀吉。
犯人の可能性のある百人ほどの人々をまとめて拷問の上、死罪とした。
天下人の横暴を諫言するのは官兵衛しかいないと、
正妻のねねに頼まれ大阪へ登る。
「人は天下を獲ると、こうももうろくするものか、、」
「何?!!!」
秀吉は表情を変えて立ち上がり、官兵衛に近づく。
側近の三成らも「控えよ!」と怒声を上げて殺気立つ。
以後も命を掛けた官兵衛の諫言が続く。
「民は秀吉様のお子の誕生をよろこばれましょうか?!」
…………………………………
ドラマでは秀吉の残虐非道さを己の命に変えても諌め、
天下の安定のために尽くす官兵衛が演出されるが、
この部分は創作であろうと思われる。
官兵衛がそこまで勇気を振るって諫言している史料にお目にかかったことはない。
秀吉の傍若無人さは誰にもストップできなかった。
この後、甥の秀次を実子が生まれたばかりに邪魔者扱いし、
側近ら10名も含めて切腹させている。
そればかりか、
側室や女児、幼児をも含めた秀次の遺族39名をことごとく首を刎ねて処刑する。
すでにキリシタン禁教令を発布していたが突然、
フランシスコ会中心のキリシタンを京都で捕縛し
耳を削いだ上で長崎まで連行、
十字架で磔刑に処している。
(26聖人の殉教)
この場で命を捨てて諫言している官兵衛と
先日の禁教令発布の折には守るものあって妥協した官兵衛。
NHKさん、
同一人物として調和出来ないのですが…