調べてみた!■小川珈琲ブレンドの構成と特徴(パート1) 古いラジオ つけたままで 流れてきた 遠い歌 思い出は 心をあたためず 静かにただ 冷やしていく 夕暮れがまた 今日を染めて 影が長く のびていく 過ぎた時間を 数えたって 明日は 来るばかりだね やさしささえも 胸にしみて 涙になる この頃は 笑えないけど 生きてることを こうして今も 感じてるんだ 美しいものが 悲しいのは 大切だった 証だと そう思えたら 救われるかい 老いた心に 風が吹く 遠くなる あの頃の光 そっと 見送るだけでいい
それでも、ふとしたときに思う。 こんなふうに、何かに感じすぎてしまう心も、 ひとつの「生きている証」なのかもしれないと。 涙しながら聴く音楽も、 立ち尽くして見上げる空も、 そういうときのほうが、本当は心に深く残っている。 美しいものは、時に悲しい。 でもそれは、きっと、 私がそれを大切に思っている証なんだろう。 今日もまた、窓辺で珈琲を飲みながら、私はそれを見つめている。
「クリスタルズ」は1960年代に活動していたアメリカの女性音楽グループで、彼女たちの曲「Da Doo Ron Ron」は特に有名です。 この曲は1963年に全米で3位を記録し、ウォール・オブ・サウンドの特徴を持つ代表的な楽曲として知られています。 「Da Doo Ron Ron」は、フィル・スペクターがプロデュースしたもので、彼の特徴的な録音技術が導入されています。 具体的には、多数の楽器を重ねることで厚みのあるサウンドを作り出しており、大規模なオーケストレーションが施されています。 これにより、聴く者に強い印象を与えるメロディとリズムが生まれています。
十代のぼくに 風が吹いた あの金色の髪 あの腰の動き ラジオ越しに エルヴィスがやって来た 革ジャンの向こうに 自由があった ジュークボックスの音が 心を揺らした 意味はわからなくても 歌えば 何かが始まる気がした 母にしかられながら リーゼントをとかし 英語の綴りをなぞって 夢を見た あれから半世紀以上 ぼくはもう 老いぼれてしまった。 今も スピーカーから流れる 「Love Me Tender」に 心はまた あの頃に帰る エルヴィス 君がくれたものは 音楽だけじゃない あの時代を生きる 勇気だった
振り返れば、青春のど真ん中にあったのは、あのアメリカのロックンロールとポップスだった。 ラジオから流れるビートルズやプレスリー、フィル・スペクターのウォール・オブ・サウンド。 それは日本のどこにもない、夢と自由の音だった。 レコード店で輸入盤を見つけたときのときめき、 歌詞カードを何度も読み返して、意味もわからずに英語を口ずさんだあの日々。 遠い異国の音楽なのに、不思議と心の奥に響いて、 今もなお、あのイントロを聴けば、たちまち心は17歳に戻る。 あのころ、私が憧れたのは音だけじゃない。 ジーンズ、サングラス、リーゼント──生き方そのものが輝いていた。 時代は変わっても、あの頃の熱は消えない。 ロックンロールは、私の中で、今も鼓動している。