縦走路をテクテク歩いていくと、 山肌をさらけ出している山群が見えてきた。 山肌の岩がむき出しの状態なのだ・・・。 こういう表情には厳しさがある・・・。 北アルプスは岩山の連なり・・・。 ハイマツに隠されていない表情は鋭角的だ。 >クリックで大きくなります<
「燕山荘」の喫茶室でコーヒーを一杯飲んで出発です。 少し霧がかかっている中の出発ですが、 特にお天気はもんだおいなさそうです。 「穂高連峰」の山々ははっきり右手に見えています。 しばらく歩くと突然目の前の岩になにかがとまりました。 突然のことに足が止まりました。 とにかくこういう時はカメラ・・・。 しかし霧が邪魔して、 どうもあまり鮮明には写りませんでした。 すぐに飛び去るというより、 なんだか前後ろときょろきょろして、 気がすんだように飛び去って行きました。 その時の写真です。 この鳥の名前はN獣医先生の話だと、 「ホシガラス」という高山鳥とのことです。 ハイマツの実が餌ということです。 この鳥も長い登山歴の中で初めて見る鳥です。 今回の登山は、 とにかくいろんな出会いが多かった希有な登山でした。 >クリックで大きくなります<
槍ヶ岳を数人の若者が高台に登って眺めていた。 やはりこの山の姿には魅力がある・・・。 鋭くとがった切っ先。 寄りつき難い岸壁の山肌・・・。 北アルプスの魅力のほとんどが、 この山に集約されているようだ・・・。 「燕岳」から見る「槍ヶ岳」には、 右手に「小槍」が見える。 親指を立てたようなこの「小槍」には、 なんとなく愛嬌がある。 頑固おやじが一瞬はにかむような・・・。 この「表銀座」縦走コースは、 「奥穂高岳」と「槍ヶ岳」を全部見て歩くコースなのだ。 人が集まってくるわけだ・・・。 >クリックで大きくなります<
「燕山荘」には、 うまいコーヒーの飲める喫茶室がある。 御来光を拝んで帰ってきて、 出発までのひと時をコーヒーで過ごす・・・。 なかなかこれだけの設備がある、 3000メートルの山小屋ってそうはないですよね。 凄い虹と強烈に染まったご来光を見てきたあとだけに、 コーヒーでほっとできるのはうれしい・・・(^。^) ここから「常念岳」に向かって縦走です。 O部長、ボカさなくてもよさそうでしたな・・・。 >クリックで大きくなります<
御来光に目を奪われていると、 O部長が後ろに虹が出ているとささやいた。 「えっ!」と思って振り返ると、 「槍ヶ岳」と「奥穂高岳」の間、 「大キレット」あたりから、 雄大な虹が天に向かって伸びていた・・・。 「大キレット」といえば日本でも有数の難所。 そこから虹が立ち上るなんて・・・。 こんなことがあるんだ・・・。 何十年と山に登ってきて、 初めての出来事に唖然とした・・・。 とにかく撮影だとカメラを構えてシャッターを押す・・・。 なにやら興奮していてマクロ設定のままシャッターを押していた。 ピントがピシッといってないのはそのためです・・・。 相変わらずそそっかしい自分がいきなりそこに立っていた。 虹は徐々に薄くなっていって最後は消えていった・・・。 大自然のあまりの演出に、 ただ呆然と消えていく虹を眺めるだけだった・・・。 >クリックで大きくなります<
夜明け前から「燕岳」の頂上を目指して登っていく。 道はごく登りやすい道で頂上到着。 御来光を待つ・・・。 太陽が昇ってくる直前。 天の底が火のついたように赤く染まってきた。 強烈な山の夜明けだ・・・。 一日の始まりはこのような強烈なエネルギーで始まるのだ。 何度見てもこの荘厳さは下界では味わうことはできない。 言葉もなくカメラのシャッターを押しながら、 飽くことなく眺めていた・・・。 >クリックで大きくなります<
夕食は遅く到着したこともあって、 最後の組の7:00から・・・。 大食堂で3案回くらいに分けるほど、 登山者が来ているということだ。 まあ、ここはマンモス山小屋だ。 人気のルートだけに、 幅広い年齢層が登ってきている。 >クリックで大きくなります<
徐々に日が傾いてきて、 空が赤く燃えてきた・・・。 北アルプスの夕暮れだ。 この時で午後7:00くらいだろうか・・・。 雲の湧き上がる、 さらに上の空の天井に火がついたようだ。 明日の御来光はどうだろうか、 お天気になるといいな・・・、 と、考えながら「燕山荘」の大食堂へ向かった・・・。 >クリックで大きくなります<
本館からはだいぶ隅にある別館へ・・・。 これほんとにシンプルな作りですよね。 それもそのはず、 かいこ棚が三段になっただけの作りです。 やはり時期的に混むんですね。 中の様子は下のコメント欄へ↓ >クリックで大きくなります<