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投稿日 2019-05-05 20:35
神戸:ファルコンの散歩メモ
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ファルコン
本書『死命』は、2012年4月文藝春秋から刊行され、2014年11月に文春文庫として発行されています。
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投稿日 2019-05-02 20:35
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ファルコン
2013年5月2日に集英社より刊行された本書『友罪』は、2014年第35回吉川英治文学新人賞候補作になっています。2015年11月20日に同じく集英社から文庫本が発行されています。ジャーナリストにあこがれる<益田純一>27歳は、雑誌の取材方針を巡って編集者と暴力沙汰を起こしてしまい、首になり生活に困窮していました。日雇い生活を繰り返す中、社員寮のある町工場に職を得るようになります。同時期に<鈴木秀人>という同年齢の男性と共に試用期間に入った<益田>は、慣れない機械仕事に悪戦苦闘。 一方、<鈴木>は溶接などの資格を持っていて不愛想ですが即戦力ともいえる人材でした。 <益田>は中学生時代に友人がい...
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投稿日 2019-04-27 20:34
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ファルコン
1987年、『我らが隣人の犯罪』でデビューした<宮部みゆき>ですが、その後、、『龍は眠る』(日本推理作家協会賞受賞)『火車』(山本周五郎賞受賞)『理由』(直木賞受賞)『模倣犯』(毎日出版文化賞特別賞受賞)などのミステリー小説や、『本所深川ふしぎ草紙』(吉川英治文学新人賞受賞)『ぼんくら』などの時代小...
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投稿日 2019-04-24 20:34
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ファルコン
乳がんで亡くなった母の遺品を整理していた大学生の<石黒洋平>は、押し入れの天井裏に隠されていた手紙と写真を見つけ出し、自分が殺人事件で死刑判決を受けている元検察官<赤嶺信勝>の息子だと知ってしまいます。犯罪者の息子であると苦悩する<洋平>ですが、まだ死刑が実行されていないということで、実父は冤罪では...
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投稿日 2019-04-21 20:34
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ファルコン
著者<柴田よしき>は、特に好きな作家という意識はないのですが読書記として 『水底の森』 と同様に文庫本(上下)で900ページを超す長編作品です。中学生三年生、15歳の修学旅行として京都に訪れ、自由行動中のA組二班の7人でしたが、同じ班の<小野寺冬葉>が同乗していた路線バスから突然失踪する事件が起こります。 行方不明のまま、時は流れて20年後、それぞれの人生を歩んでいる当時のメンバーである人気歌手で流行作家の<秋芳美弥>、離婚問題を抱えている文芸誌の編集者<三隈圭子>や売春組織に関連している美人の<御堂原貴子>の元に 「わたしを憶えていますか 冬葉」という文面のメールが送られ、物語は不気味な様相...
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投稿日 2019-04-17 20:34
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ファルコン
本書の主人公<澪>は、17歳の時に隣家に住む<葛西笙平>に誘われ一度だけ関係を持ってしまいます。将来は<笙平>の妻となるものと思っていました。ところがその後、<笙平>は、江戸詰となり藩を離れることになり、しかも御用人の娘<志津>と結婚をしてしまいます。失意のまま<澪>は、藩の郡方<萩蔵太>のもとに嫁...
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投稿日 2019-04-13 21:34
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ファルコン
平成最後の月に、隠れた昭和の敗戦に関する秘部に触れた作品と巡り合えました。本書『水曜日の凱歌』は、芸術選奨文部科学大臣賞受賞作品で、文庫本で715ページの力作です。昭和20年8月15日水曜日は、主人公<二宮鈴子>の満14歳の誕生日でした。父が運送会社を営む二宮家は比較的裕福な家庭でしたが、父は交通事...
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投稿日 2019-04-11 23:31
moqのごはん
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moq
本棚に並ぶタイトルを見て惹かれた。なかなかぐっと来ました。大人の女性の生き方みたいな内容でした。どう生きるかどう生きたか家族の問題。他人事には思えない日常や非日常の切り抜きを集めたような短編集でした。情景描写が美しく自分的にはかなりアタリでした。...
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投稿日 2019-04-09 20:34
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ファルコン
2012年 、第146回直木賞を『蜩ノ記』」で受賞した著者は、 2017年12月23日に66歳で亡くなれています。敗者や弱者の視点を大切にした歴史時代小説を多く残し、本書『川あかね』もその系統の一冊です。綾瀬藩で一番臆病者といわれる<伊藤七十郎>は、勘定奉行の<増田惣右衛門>から、派閥争いの渦中にいる家老<甘利典膳>の暗殺を命じられます。商人と癒着して私腹を肥やしている<甘利>が、江戸から国元の藩に戻り証拠隠滅を図る前に領地手前の巨勢川にて討てとの密使を受け、<伊藤>は出立しますが、大雨の影響で川渡りができません。<伊藤>は、近くの木賃宿で川明けを待ちますが、相部屋のうさん臭そうな輩たち5人に...
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投稿日 2019-04-06 20:34
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ファルコン
本書『白く長い廊下』は、1992年「第38回江戸川乱歩賞受賞作品で、乱歩賞初の医学ミステリー作品になります.文庫本としては、1995年7月16日刊行になりますが、今読んでもさすが乱歩賞受賞作品として、また、著者自らが外科医であるということもあり医学的な描写や病院内部の事情も面白く楽しめました。外科手...