TSUKI NO AKARI(旅の始まり)
5月
8日
ハンモックにマットを入れた。
それでも寒くて、持ってきたフリースやブレスサーモを着込んだ。
困ったことに、地肌に着ているのはメッシュ・シャツなので、何を着ても暖かくならない。
着替えれば良いのだが、眠いのでやりたくない。
朝4時を過ぎた頃から、満月が沖の小島を照らし始めた。その光が一筋になって、僕のハンモックへ向かってくる。
なんという景色なのだろう。
一眼レフを持ってこなかった事を呪った。
防水コンパクトカメラで、何度も何度も撮影をトライした。
肉眼で見た感動の100分の1でも表現できることを祈って。