世界成長率「2.7%」@世界銀行
1月
17日
16日、世界銀行は公表の最新の世界経済見通しで、2025年の世界全体の実質成長率を「2.7%」とし、2024年6月時点の前回予測を据え置いています。新型コロナウイルス流行前の成長率をなお下回る数値です。
<トランプ次期米政権>も念頭に、政策の不確実性の高まりや貿易の分断などで「逆風が吹く可能性がある」と警告しました。日本は「1.0%」から「1.2%」に上方修正されています。
世界経済は、2026年にかけて「幅広く、緩やかに拡大する」が、コロナ流行前の10年間(2010~2019年)の平均を(0.4ポイント)下回ると指摘しています。「成長見通しの低迷と逆風は、断固たる政策措置の必要性を強調している」とし、各国が物価の安定や税収増、歳出の合理化に取り組むべきだとしました。
ルールに基づく多国間貿易システムを守るために「国際協力の強化が必要」とも訴えています。
2026年の世界全体は「2.7%」を見込んでいます。日本は「0.9%」とし、2025、2026年は設備投資が堅調に推移し、賃金上昇に伴い個人消費も改善すると予測しています。
2025年の米国は好調な個人消費を背景に「1.8%」から(0.5ポイント)引き上げて「2.3%」としています。中国は「4.5%」です。ユーロ圏は(0.4%)下がり「1.0%」としています。