ニュー・カメラ&オールドレンズ・レビュー(2)(色被り)
4月
17日
超広角寄りのレンズを使ってデジタルカメラで撮った写真は画像の周辺ほど色被りが目立つ場合があります。
色被りとは、写真が光源の影響などによって特定の色に偏っている状態のことを言います。
フィルムに相当するデジカメの部分は撮像子ですが光を感じるところは表面ではなく規則的な小さな枠で囲まれた奥にあります。
レンズを通して入ってきた光が撮像子面に対して全面垂直に当たれば理想的ですが現実は撮像子周辺ほど光は傾斜して枠で囲まれ奥まったところにある受光部分に光が届くので弱くなります。
撮像子の中心部と周辺部の光量の違いが撮像子個々の電気レベルの違いとなり定性的に電気レベルにより色変換すると同じ色の光が撮像子に当たったとしても結果的に違う色として表現されてしまいます。
通常ワイド系のレンズを使うと光量の関係からマゼンタ色が強くなるのでマゼンタ被りとも言われます。
私が持っているレンズ中で超ワイドなレンズは、Voigtlander ULTRA WIDE-HELIAR 12mm F5.6 ASPHERICAL II(UWH)というフルサイズ対応12mmですが何と画角は121度もあり気をつけていても余分なものまで写り込むことがあるくらいです。
新しく買ったα7IIで是非使ってみたいレンズですがマゼンタ被りはどの程度か、同じく最近買ったEOS M3(撮像子サイズはAPS-C)と撮り比べてみました(初代EOS Mでは周辺のマゼンタ被りがひどく問題でした)。
結論的には、α7IIではフルサイズにもかかわらず周辺のマゼンタ被りは少なく許容範囲でした(1枚目の写真)。
EOS M3はやはり撮像子がAPS-Cでフルサイズ対応のUWHならイメージサークルが余裕で大きくレンズ中心部だけしか使わないのにかなりのマゼンタ被りが目立つ結果となりました(2枚目の写真)。
EOS M3+純正レンズEF-M11-22mmのワイド端11mmはUWHよりまだ1mmワイド寄りですが周辺のマゼンタ被りや周辺減光がありません(3枚目の写真)。やっぱり純正といったところですが、実は純正レンズ故レンズデータは分かるのでレンズの周辺減光など分かっている問題点はカメラ側でソフト的に画像修正しています(4枚目の写真)。
カメラメーカーは、一般的に他社製レンズのデータは持っていないのでソフトで画像修正はしないためレンズの光学特性そのままの写真となります。
周辺減光などはそのレンズの味と言われて時によっては好意的に受け入れられますが不自然な色具合はやはり問題となります。
α7IIを手に入れ、オールドレンズや個性的なレンズを本来の画角で使えるということは楽しいことです。
投稿日 2015-04-17 18:02
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投稿日 2015-04-17 20:12
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投稿日 2015-04-17 19:49
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投稿日 2015-04-17 20:32
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投稿日 2015-04-18 09:20
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投稿日 2015-04-18 22:27
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