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ニュー・カメラ&オールドレンズ・レビュー(2)(色被り)

スレッド
焦点距離12mmはさすがに広く... 焦点距離12mmはさすがに広く写ります。

【撮影データ】
Sony ILCE-7M2+Voigtlander
ULTRA WIDE-HELIAR 12mm F5.6 ASPHERICAL II
2015/04/15 13:21:50
SS1/2000 F?.? ISO100
露出補正 0
焦点距離 12mm
やっぱりひどいマゼンタ被りです... やっぱりひどいマゼンタ被りです。
それと撮像子がAPS-Cなので焦点距離は19mm相当となります。

【撮影データ】
Canon EOS M3+Voigtlander
ULTRA WIDE-HELIAR 12mm F5.6 ASPHERICAL II
2015/04/15 13:01:42
SS1/1600 F?.? ISO100
露出補正 0
さすがに純正レンズは問題ないで... さすがに純正レンズは問題ないですね。
焦点距離はAPS-Cなので35mm換算18mm相当となります。

【撮影データ】
Canon EOS M3+EF-M11-22mm f/4-5.6 IS STM
2015/04/15 12:59:10
SS1/3200 F4.0 ISO125
露出補正 0
焦点距離 11mm(35mm換算18mm)
実は純正レンズはソフトでレンズ... 実は純正レンズはソフトでレンズ周辺の弱点は補正しています。
その機能を取り光学特性だけにするとマゼンタ被りは無いもののひどい周辺光量落ちです。

【撮影データ】
Canon EOS M3+EF-M11-22mm f/4-5.6 IS STM
2015/04/15 12:59:10
SS1/3200 F4.0 ISO125
露出補正 0
焦点距離 11mm(35mm換算18mm)
           
超広角寄りのレンズを使ってデジタルカメラで撮った写真は画像の周辺ほど色被りが目立つ場合があります。
色被りとは、写真が光源の影響などによって特定の色に偏っている状態のことを言います。

フィルムに相当するデジカメの部分は撮像子ですが光を感じるところは表面ではなく規則的な小さな枠で囲まれた奥にあります。
レンズを通して入ってきた光が撮像子面に対して全面垂直に当たれば理想的ですが現実は撮像子周辺ほど光は傾斜して枠で囲まれ奥まったところにある受光部分に光が届くので弱くなります。

撮像子の中心部と周辺部の光量の違いが撮像子個々の電気レベルの違いとなり定性的に電気レベルにより色変換すると同じ色の光が撮像子に当たったとしても結果的に違う色として表現されてしまいます。
通常ワイド系のレンズを使うと光量の関係からマゼンタ色が強くなるのでマゼンタ被りとも言われます。

私が持っているレンズ中で超ワイドなレンズは、Voigtlander ULTRA WIDE-HELIAR 12mm F5.6 ASPHERICAL II(UWH)というフルサイズ対応12mmですが何と画角は121度もあり気をつけていても余分なものまで写り込むことがあるくらいです。

新しく買ったα7IIで是非使ってみたいレンズですがマゼンタ被りはどの程度か、同じく最近買ったEOS M3(撮像子サイズはAPS-C)と撮り比べてみました(初代EOS Mでは周辺のマゼンタ被りがひどく問題でした)。

結論的には、α7IIではフルサイズにもかかわらず周辺のマゼンタ被りは少なく許容範囲でした(1枚目の写真)。

EOS M3はやはり撮像子がAPS-Cでフルサイズ対応のUWHならイメージサークルが余裕で大きくレンズ中心部だけしか使わないのにかなりのマゼンタ被りが目立つ結果となりました(2枚目の写真)。

EOS M3+純正レンズEF-M11-22mmのワイド端11mmはUWHよりまだ1mmワイド寄りですが周辺のマゼンタ被りや周辺減光がありません(3枚目の写真)。やっぱり純正といったところですが、実は純正レンズ故レンズデータは分かるのでレンズの周辺減光など分かっている問題点はカメラ側でソフト的に画像修正しています(4枚目の写真)。

カメラメーカーは、一般的に他社製レンズのデータは持っていないのでソフトで画像修正はしないためレンズの光学特性そのままの写真となります。
周辺減光などはそのレンズの味と言われて時によっては好意的に受け入れられますが不自然な色具合はやはり問題となります。

α7IIを手に入れ、オールドレンズや個性的なレンズを本来の画角で使えるということは楽しいことです。
            
#写真

ワオ!と言っているユーザー

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Toshiaki Nomura
Toshiaki Nomuraさんからコメント
投稿日 2015-04-17 18:02

撮影して比べてみるといろいろあるもんですね。

超広角レンズは結構手間がかかるんですね。
写り方が個性的で面白いんですが・・・。

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ProDriver
ProDriverさんからコメント
投稿日 2015-04-17 20:12

ボディとレンズが同一メーカーなら対処の方法は色々あるのでしょうけど別々の場合はそれぞれの基本スペックが良くないとまともな働きはしませんね。
デジタルの世界になると修正(悪い意味では誤魔化し?)が効くので対処はコストをかけず安易なんでしょうね。

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ペガサス
ペガサスさんからコメント
投稿日 2015-04-17 19:49

詳しいレポート参考になりました。有難うございます。
2点注目点があります。
まず1点目、撮像素子の構造です。ソニーはフルサイズなのにカブリが少ない点です。
第2点目はEFレンズです。ルミックスでアダプタを介して使おうとしたら同じように周辺減光が大きかったです。FDレンズでは現れなかったですから、結果EFレンズを使う事を断念しました。
弱点のワイドはルミックスでは専用レンズで使えば良いという事。マニュアルのオールドレンズは中心部だけ使う つまり焦点距離の2倍で使えば良いと言う事が改めて納得しました。
ソニーα7は裏面照射型タイプのフルサイズでその点よく出来ていますね。

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ProDriver
ProDriverさんからコメント
投稿日 2015-04-17 20:32

フィルム時代は撮像面はフィルムの表面なのでバックフォーカスが短く照射角度が浅くてもそう問題とはならなかったのでしょうがCCDやCMOSという素子になって構造上井戸の奥で撮像せざるを得ない違いでしょうね。
EFレンズは恐らくフィルムしか意識してなかったからじゃないでしょうか?

私が使っているフォクトレンダーのUWH12mmは周辺の色かぶりが出ないのにそれより望遠寄りのSWH15mmの方が色被りがひどいというα7シリーズでの話しがあります。
そこでフォクトレンダーは最近SWHをリニューアルしてデジタル対応を謳いました。センサーへの入射光線角度を最適化したということなので先代は恐らくフィルム時代の設計だったのでの問題が出たのだと思います。

「α7は裏面照射型タイプのフルサイズ」ということですがどこかにこういう情報がありましたか?私が調べている限り裏面照射かどうかという情報は得られていません。
裏面照射CMOSの大きなサイズは製造が難しいと聞いています(現在1”サイズまでは裏面照射型は市販機に使用されているのは確認しています)。

CMOSの受光レンズをセンサーの周辺になるに従って拡大化とオフセット配置して対応している「ギャップレスオンチップレンズ構造」とSONYサイトでは説明してあります。
http://www.sony.jp/ichigan/products/ILCE-7R/feature_1.html
APS-CサイズですがRICOH GXR MOUNT A12のセンサーは早くからギャップレスオンチップレンズ構造を採用していました。
UWHを使っても全く周辺での色被りはありません。

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ペガサス
ペガサスさんからコメント
投稿日 2015-04-18 09:20

「EF レンズがフィルム専用設計」と言う考察は幾らか疑問です。ならばそれより古いFDレンズはもっと悪くなるはずですが、結果は逆です。また古い他社レンズも綺麗に写りますから、EFレンズの方になんらかの原因が有るようです。デジタル初期に周辺減光についてマウント口径の大きいEFレンズの方が旧設計のNikonマウントより有利と言う話も聞いた事がありますが、ニコンは現在までマウントは変更してません。
さてM3のチップは前面の集光レンズに特に細工せず、ソフトで収差を補正するようにしていると言う事でしょうね。ソニーのフルサイズのチップは最適化の為に相当な技術を詰め込んでいるという風に思われます。

ワオ!と言っているユーザー

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ProDriver
ProDriverさんからコメント
投稿日 2015-04-18 22:27

「EF レンズがフィルム専用設計」というのは、「EF20-35mm F2.8L」についての私のあくまでも推測です。
同じ焦点距離でもレンズ枚数やレンズ個々の仕様により光学設計は無限通りと思いますが、古いレンズでもデジタルの撮像子にたまたま適した光学設計もあったと思います。
フォクトレンダーが同じ焦点距離でデジタルに合わせて光学設計を変えてリニューアルした例がそのことを物語っていると思います。

ニコンはマウント仕様を変更していませんがキヤノンはFDマウントから現在のEFマウントに変更しました。
ニコンは古いレンズの互換性にこだわりキヤノンは互換性は切り捨て新たな可能性を求めました。どちらが良いとは一概に言えません。ただ、EFマウントの方が新しい分レンズ設計に余裕が出たのは確かです。その一例はニコンにはF1.4までのレンズしかありませんがキヤノンはF1.2のレンズがあります。マウント径をFDより大きくした優位性と思います(厳密にはニコンも過去にF1.2のレンズを作っていますが公称50mmであり実際は51.6mmでした)。

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