早咲きの品種としてこの時期良く見かける<梅>は、【八重寒紅(やえかんこう)】です。 花色は紅色で八重咲きの花弁は内側の弁が波打つ特徴があり、蕊は短く太い姿をしています。 古くから「花」といえば<梅>を指しており、平安期の貴族社会のお花見といえば「梅見」のことで、のちに「桜」にその座を奪われてしまいました。 『万葉集』には<萩>(142首)に次いで多く詠まれており、その数は(119首)、古より愛でられた花だとよくわかります。