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今年の読書(40)『警視庁情報官:トリックスター』濱嘉之(講談社文庫)

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今年の読書(40)『警視庁情報...
著者は2004年、警視庁警視を退官され、2007年にこの『警視庁情報官』で作家デビューされています。
これは同シリーズの三作目にあたりますが、(文庫書き下ろし)作品として発売されました。
前二作のように単行本からの文庫本化ではなく、いきなり文庫本での発売、確実にファンが増えている証のようです。

第一作『シークレット・オフィサー』、第二作『ハニートラップ』と続く連作です。上司の殺害事件や今迄のエピソードが随所に出てきますので、両二作を読んでいないと面白味は半減するかもしれません。

「トリックスター=詐欺師」事件を中心として話しは進みます。
主人公の情報室の黒田純一は、複雑な詐欺事件を追いながら、財閥夫人、新興宗教団体、暴力団、大物政治家等の複雑な関係を読み解き、上司の事件を解決すると共に、一網打尽のエンディングを迎えます。

主人公がノンキャリアの警察官として、たぐいまれな人脈と人間性で事件を処理してゆく姿は、殺人事件を扱う捜査第一課のような派手さはありませんが、情報に対する分析と想像力、部下を育てる思いがよく出ていて共感を呼びます。

今後もシリーズが続くと思いますが、楽しみに待てる作品です。
#エッセイ #コラム #本 #詩 #読書

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birdy
birdyさんからコメント
投稿日 2012-03-26 13:30

面白そうですね。
こういうのをみると、ついついサスペンスドラマにならないかな?と思ってしまいます。

ソウルケイジ、終わりました(TV[ストロベリーナイト)。
秋に映画化されるそうですよ。
姫川玲子シリーズ、後、何が残っているのでしょうか?

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ファルコン
ファルコンさんからコメント
投稿日 2012-03-26 22:38

姫川玲子シリーズは、「ストロベリーナイト」「ソウルケイジ」そして「シンメトリー」の3冊が、今のところ発売されています。
また目につきましたら、取り上げますね。

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エメラルド
エメラルドさんからコメント
投稿日 2012-03-29 12:35

面白そうですね~!シリーズで話がつながっているとのこと、全部読まなくっちゃいけませんね。(^▽^)

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ファルコン
ファルコンさんからコメント
投稿日 2012-03-29 21:54

これだけでも十分に楽しめますが、シリーズ出読まれた方が、登場人物のキャラクターがよく理解できると思います。
面白くないと、シリーズ化は難しいでしょうから、シリーズの作品はある程度内容が安定していて、安心して読めるのが助かります。

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