都会の中
7月
28日
代官山という町をずっと見てきましたが、同人会アパートから始まりずいぶんとさま変わりしてきました。 あのアパートはレトロチックな風景でアパートに囲まれた中広場には、銭湯、美容院、雑貨屋が並び、天気のいい日には、お散歩に来た人もアパートの住民もイスに座って日向ぼっこをしていました。 八幡と通りには目立ったお店もなく、ラ・ボエムくらいで、何かあると行ったものです。あの当時ちょっとおしゃれな所といえば、旧山手通り沿いに両脇に面してあるヒルサイドテラス。 今で言うセレブ? クリスマスカンパニーとか高級な青田美容室、レンガ屋(フレンチ)、それと同じ通りに、ラ・カシータ(メキシコ)料理のお店がありました。私は同じ通りのHollywoodランチマーケットでTシャツを買うのが楽しみでした。今でもありますが、がんばってますね。ちょっとテイストがずいぶん変りましたが・・・
後はキャッスル通り、個性的でとても好きです。ラ・カシータはこの近くに引越して来てます。とっても美味しいので、お勧めです。そんなわけで色々懐かしい話をしてきましたが、いよいよわが家の近くも、めきめきと解体工事が増えてきました。車の音ひとつしない場所で鳥のさえずりを聞いて目覚めいた場所が、今は朝から夕方まで毎日ブルドーザーの音でストレスがいっぱいです。
この広いさら地はグリーンパークと名づけていた外人さんの住む団地でした。木々がいっぱいあって森のようでした。ぜーんぶ伐採。まる裸にされた土地のずーっと奥、中央の三角の白い木造の家が、今私の住んでいる所です。ここには3年後公園をかねた貸しビルが建ってしまいます。もう一箇所が玄関の前のビル。ノエビア化粧品の社宅でしたが、さらに高いビルになってしまいます。みんなこの近辺は住友不動産が買いあさってビルにしてしまうのです。まるでバブル。人の手で作ったオアシスかもしれないけれど、東京って緑が沢山。せっかく20年の歳月が経ってここまで成長した木々を無惨にも切り取ってしまう事、考えさせられます。ブルドーザーの前の山桜、毎年、花を見せてくれます。今は枯れてしまいそう・・・ 都市の繁栄のためにやってることだけど、あまりにも町の美意識が無過ぎる。コンクルートに囲まれた生活、ブランド品好き好き。
日本人おかしー