書籍名~ 憲法という希望 著者~ 木村 草太 さん~首都大学東京都市教養学部法学系教授 発行所~ 講談社現代新書 木村さんは、TV等のマスコミでもお馴染みの若手の憲法学者です。 この本では、<憲法>を、わかりやすく説明している。 国家権力の三大失敗は <無謀な戦争・人間侵害・権力の独裁>です。 立憲的意味の憲法では <軍事統制・人権保障・権力分立>の三つが柱になります。 憲法を守らせるのは、究極的には私たち国民です。 私たち一人ひとりが、権力者に健保を守るように求めていかねばならないのです。 訴訟で判断を示すのは裁判所ですし、政府の行動に関する憲法をチェックしているのは内閣法制局です。 国民一人ひとりが、憲法を理解し権力者が不当なことをしている時に<それを許さない>という声を上げていかなければ、裁判所だって・内閣法制局だって、権力者側に引き寄せられていってしまいます。 5月14日(土)に、大阪弁護士会主催の2016年憲法行事<憲法という希望>が行われた。 新進気鋭の憲法学者の木村草太さんの講演と、23年間にわたるNHKの<クローズアップ現代>のキャスターを、今春降板した国谷裕子さんとの対談が行われた。 800人収容の2階ホールはもちろんのこと、映像中継の第2・第3会場を含めて参加を受け付けた市民の数は1100人。大阪弁護士会のイベントでは、一番盛り上がったそうだ・・ この対談の内容から一部が詳しく掲載されている・・ キャスターの国谷さんは、事前に木村さんを、をよく調べらているようで・・話の引き出し方が大変上手で、<NHK・クローズアップ現代>の録画みたいです。 読み終わっての感想は・・当初に示された <憲法>は日々を生きる私たちの味方です。 しかし、私たちがそれをうまく使いこなさなければ、憲法を活かすことはできません。