著書名~ <老骨の悠々閑々> 著 者~ 半藤 一利 (はんどう かずとし) さん・・ 作家~元文藝春秋社・専務取締役 発行所~ ポプラ社 半藤さんは1930年東京下町の生まれです。 時々TVでお目にかかり・・<物凄い博識>で、風刺のきいた独特な語り口・・半藤先輩は、<何者だろう>と興味がありました。 小学校時代の得意技の筆頭は、女子生徒のスカートまくりだったが、五番目くらいに漫画描きあった。 雑誌の編集あ者という職業についたせいもあって、手当たり次第に本を読んで・・乱読のおかげで<物書き>になった。 <バカをやる奴奴がいなければ、この世はさぞ退屈だろう>という名言がある。 多少は読者の退屈の虫を駆除する役に立つであろうと思い、八十五歳の 大たわけ、なお健在なり、と自ら鼓舞しつつこの原稿を書く・・ <土俵入り>相撲が大好きです・・ <砂漠の詩> <芥川龍之介> <夏目漱石> 博識ぶりに・・読書している小生が前後左右に振り回される・・ 老齢になるということが、つくづく情けなく思えてならないことがある。 突然将棋が弱くなった。 かつてはお茶の子さいさいであった青年を相手に、つい最近は、哀れなる哉、一敗地に塗れ続けた。 ある日、その昔、縁台将棋で大人たちが駒を動かしながら、激しくやり合っていた乱戦の、気の利いた洒落や地口が次から次へと思い出されてきたのである。 <その手は桑名の焼蛤だ・・> <さあさあ、王手だ・・ 王手うれしや別れの辛さ・・だ?> <本能寺端の歩をつくひまはなし、ッてところだな> <ハハ、下手くそめ、その手は、ただ取り山のホトトギス> <飛車角のみんな成りこむ一の谷とくらあ・・ざまあみやがれ> <飛車びきのご入来> <角みちの説法、屁一つ> <ぴたりと金をうちまた膏薬>} 次から次と言葉が飛んでくる・・半藤先輩は凄い人です・・ 改めて敬服しました・・