<鋼鉄の4倍のクモの糸>
9月
20日
監修・解説~ 増田 寛也 さん・・元岩手県知事~元総務大臣
発行所~ 文芸春秋社
<地方消滅から~地方創生のビジネス>へ
全国の市町村の半分が消滅の可能性がある。
逆境をバネにして、地方に活力を取り戻そう、持続可能な町づくりを推進しようとする取り組みが、全国各地で始まっている。
地方には、まだ手つかずの資源がたくさん残っている。
それを眠ったままにしておくのは、あまりにももったいない。
新たに発掘した資源をもとに開発した商品は、長らく注目されていなかっただけ分だけ伸びしろが大きく、競合も少ない。
地方の10か所の成功例が紹介されている。
小生が最も注目したのが・・
第1章・・ 世界が注目する<ハイテク蜘蛛の糸>を開発・・
<山形県・鶴岡市のバイオベンチャー・スパイダー・・代表~関山 和秀さん>
強度は鋼鉄の4倍、、ナイロンより柔軟性はあり、耐熱性は300度・・<鉄~プラスチック~ガラス>などに続き、<素材の分野>における一大イノベーションの可能性を秘めた、<夢の素材~QMONOS(蜘蛛の巣)>だ。
石油に依存せずにつくることができるため、エネルギー問題解決の観点からも熱い期待が寄せられている。
自動車部品だけでなく・・<飛行機、船、電子機器・・脱石油の物づくりり>が可能になる。
素材としてのポテンシャルが高く、用途の可能性は無限に広がっている。
鶴岡市は、2000年始め広大な土地を提供して慶応大学を誘致した。
ITを駆使した生命科学の新しい分野の研究拠点として<慶應義塾大学先端生命科学研究所>、が設立された。
関山さんはこの大学の学生のときに起業し、10年以上にわたって育ててきたのが<スパイバー>なのだ・・
東京に拠点をつくろうかという話は何度か出ましたが、その都度却下しています。
鶴岡に一極集中ということで落ち着いています。
その他の成功事例でも・・驚くよう茄成功例が紹介されています
* 被災地発、IT高級イチゴで新市場を切り開く<宮城県・山元町>
* 肌感覚のマーケティングで、献上栗のブランドを復活 <熊本県・山江村>
* 本州一人口が少ない村が、<じゃばら>で大儲け <和歌山県・北山村>
* 有名デザイナーを迎え、<白いタオル>で世界へ <愛媛県・今治市>