ひとは難しい 僕も難しい だからこんがらがっちゃう あっち行って考え こっちに戻って考え くるくる回って考え 頭の中は足跡で どんどん黒くなってしまい 最後はすべて黒くなってしまう 訳がわからなくなる頃 考えることにずいぶんと疲れて いずれ寝てしまう そして目が覚めると 頭の中が白くなっている するとまた黒にしたくなるんだ ひとは難しい 僕も難しい だからこんがらがっちゃう
夏に蒸発してゆく僕 駅のホームにうな垂れ やがて水分の抜かれたカラダは ドクロになりカラカラと笑っている 乗り込んだ電車には 音楽も流れていないのに みんなが椅子取りゲームで盛り上がる 終着駅の墓の下までを ゆっくりと座りたいと思っている それは自分が死んでいることに 気付きたくないから 生きてる時の心情を引きずる 僕もそうだ 生きていると信じたい 死んでいないと思いたいくらい 自分を愛してしまう
何を気にして、詩を書いているんだ 誰を気にして、詩を書いているんだ 僕だけの世界にいた時の自由 たいした自由ではないが夢があった 逃げている時間の中だったかもしれないが 気持ちを吐き出すことが素直に 自分らしさに納得できて けして今の詩に幻滅しているわけでもなく ただ僕らしさに彷徨っているだけだ 素直な思いより作品という 読まれることにこだわっている 何を気にして、詩を書いているんだ 誰を気にして、詩を書いているんだ 帰るところへ帰らなくては 詩を行方不明にしないための
なんでだろう、なんでだろう、な んでだろう、なんでなんでだろう なんて歌っている場合じゃない? っていうか、俺のその「場合」も どんな場合かもあやふやな感じだ あれっ、こんな書き出しをすると なにを書くのかも忘れてしまった まあ、でもせっかくだからなにか 語ろうじゃないか、そうだそうだ と、ひとり会話するのも詩の特徴 いきなりそっちへ話を持って行く ツイッターを始めたら詩書きさん いるいる、こんなのにいるんだな しかも詩に燃えているひとが多く けっこうびっくりしている自分は 詩に対する熱意は最上級だと思い 今まで来たけれど、それは勘違い っていうか、普通くらいだろうか いや、普通以下だったことを知る 最近、詩で表現するのもいいけど 自分以外のひとの作品をどうにか 詩集というかたちで紹介したいと なんでそんな思いになったのかは まったくわからないのだけれども 年齢を重ねてゆくと生きることは ひとが喜ぶことをすることなんだ そういう人生の仕上げ階段を上り 空へと進みたくなる自己実現の絵 が、見えてくるのだろうけれども それもまた引っ括めて自分の為で やはりひとの為になにかをするは 疑問が少なく進みやすい階段だと 考えたりはするがよくわからない そもそも、どうしてそんなことを 考えるようになったのかも知れず なんだか歌いたくなってしまうよ なんでだろう、なんでだろう、な んでだろう、なんでなんでだろう
なんだか指が痛い。 穴が小さく、針を通すのに押し込む、押し込む。 今の課題は穴だ。 釘を打ち付けて穴をあけているが、 紙が底で押され膨らむ。 上から下から打ち付けて、なんとか形になるが、手間がかかる。 うーん、電気ドリルを今度、使ってみよう。 ただ、相手が紙なのでどう反応するかな。 ふーう、今日はこのへんんで終わろう。
天気のように 晴れたり曇ったり雨降ったり 身体の調子も日々違って 今朝は軋む脊椎 こんな時は強引に イヤホンを突っ込んで 粋なロックを自分に聞かせる えっ、なんで と、自分の行動に驚きながら リズムが精神を揺さぶってくる いいじゃん、いいじゃん ボロボロでいいじゃん 歩けるんだろっ 字が書けるんだろっ そうだ、俺の可能性が 消えたわけじゃないんだ イケる、まだまだイケるんだよ 弱っちい自分よ 拳を高く上げてみろよ 空だって そんなに卑屈な感じじゃないぜ さあ、行け自分 さあ、天気なんて自分次第だ 終わらねえぜ、自分