くれない くれない なんの歌 ゆらゆら かさかさ らららら くれない くれない なんの歌 ひらひら きらきら らららら くれない くれない なんの歌 くるくる にこにこ らららら くれない くれない なんの歌 くれない くれない あきの歌
ミサイル発射のニュース 電車が全線で運転を停止すると ホームにアナウンスが流れても 電車は扉を開け走り出す 危険へ向かっているのか 安全へ向かっているのか わからないが職場へ向かっている タブレットで たまたま見ていた戦後の写真 洋服もなく子どもたちがゴザの上で寝ている 衣食住もままならぬ過去があり 明日を生きれる保証もなかった時代 それは未来への警鐘として響いていた だけど電車は今日も走っている 情報に踊らされながらも走っている 当たり前の今日に揺られながら 危険へ向かっているのか 安全へ向かっているのか わからないが職場へ向かっている
気にしない詩を綴ろう 誰かが何かを言おうとも ご機嫌に歌ってしまおう 好きでやっていて それで商売になっている 訳でもないのだから 南国でハワイアン男子なって ふあふあしながら黄昏の夕陽を浴び ビルの谷間でダブレットに触れ 君にも歌わない 親友にも歌わない 親にも歌わない 尊敬する詩人にも歌わない あいつが沈んでしまう前に すれ違うひとの肩がぶつかり ふらついたとしても 派手に踊って詩を綴ろう 気兼ねなんて要らない 僕が僕だけの詩を綴るのに ひとの空気なんて気にしていたら 中途半端に沈むだけだからさ 気にしない詩を綴ろう まったく気にしない詩を綴ろう
一日の終わりは低反発のマットレス とくに高いモノではないが これでないと眠りの質は落ちてしまう 倒れ込むカラダの歪みを正しく逃し 現実から遠いところへ連れて行く 眠る瞬間と死ぬ瞬間に違いがあるだろうか 今日一日のカラダが欲しがるのは このまま目が覚めなくても 悔いはあるがやりきった感からのご褒美 上手く進まなかった仕事も無くなり 焦りながら走りまわった足も無くなり キーボードを打ち込む指も無くなり 愚痴を言う口も無くなり 気を使う表情の顔も無くなり 一日の計に自分を労わり殺し寝かそう
八月の末 今日の最高気温は三十六度に 朝からむあっ、とアスファルトを 雲の形でこもっているのが見えるようだ 子どもの頃は三十度をこえると 話のネタになるくらいだったのに 最近では四十度をこえることもある どこまで進むのだろうか 地球の気まぐれなのか 太陽の気まぐれなのか 僕たちの排出したガスなのか ポイ捨て文化の跳ね返り熱なのか そろそろクリーン促進の文化が発展して どれだけ地球をキレイにするか 競い合う時代になって欲しいものだ 蒸し返すアスファルトに ビニールが這うタバコが引っ付く 僕らが燃やすものはモノばかりでなく クリーンなこころを燃やすことだ
「詩の仲間たち」というツイッターを立ち上げているのですが、 昨日、「秋の栞」をテーマに詩のアップを呼びかけたところ、 おっとと、嬉しいことに参加された詩人が多数。 そして、ツイッターのタイムラインをまとめて見られる(読む) togetterなるページがありまして、そこに詩をアップ。 すると、「秋の栞」を togetter公式アカントがホームページのトップに掲載してくれた。 ありがたや、ありがたや。 半日で四十作品以上もまとめることができました。 素晴らしい作品ばかりなのでご拝読を! ⤵︎ https://togetter.com/li/1142373
夏の山が衣を夕日に染め 君は紅(くれない)を着こなす 萠ゆる思いは麗しきを枯らし 僕は黄に茶を塗しながら 長襦袢となり内の夢を見る 僕らは実ることを知っている 帯が固く巻きつこうとも 秋の山が必然を全うすることを