前略 父ちゃん 昭和ひと桁生まれのあなたは強かった 最後の最後まで弱音を吐かず 病院のベットでも 歯を食いしばっていましたね 私は痛いだの辛いだの言って 日々の暮らしに追われています 父ちゃんみたいにはなれませんね なろうとも思いませんが だらしない息子ですみません そちらの世界はいかがですか ちょっと先にはなりますが 私がそちらの世界へ行ったのなら また麻雀でもやりましょう 息子より
ネット詩誌 MY DEAR 『 詩の仲間たち』 《 詩の仲間たち 詩企画 ☆ 第三弾!》 Dear 〇 〇 から始まり、From □ □ で終わる詩 (手紙調の詩でしたら自由に綴ってください) 名付けて『ディフロ詩』をトゥギャザーしませんか? ハッシュタグを付けてのツイート詩、お待ちしています! #ディフロ詩 作品が集まるかなあ。。。。 こちらです ⤵︎ https://mobile.twitter.com/mydear2000s
気にしない気にしないよ だって俺は天才詩人だし いつも盛り上がっていて ひとの批評はそれなりに ごちそうさますれば良い 別に頼んでいないからね 陰陽とも楽しまなくちゃ 天才でなければいけない 努力家じゃ駄目なんだよ 苦労なんて滲み出したら めちゃダサいじゃないか やっぱり楽しまなくちゃ 思い込み大事大事だから さあ詩をどんどん書こう
どうしたんだ弱気の風に吹かれ 抑えていた大人が効かず 小さく萎んだカラダを隠す 私は甲羅の中 どうしたんだ弱気の風に吹かれ ビルの谷間に挟まれて 甲羅の中で刺す秒針 カチカチと時間は急かすけれども まだ首を出せずに慄いて どうしたんだ弱気の風に……
冷え込み始めた身体に目を覚まし 包まる毛布の温い向こう側 雨がひとりを響かせて ここにいることを知らせる どこにいるのかもわからない日々に ぽつりぽつりと落ちてきて 時計の針はまだ早いことを伝え この猶予に浸透してゆく 急がなくてもよい時を刻みながら ぽつりぽつりと落ちてきて
公園で匍匐前進しながら 口を伸ばし草に喰いつき 怪しい乾きが裸にさせ 香りに削られてゆくカラダ 連なる360度のエゲツない ドロドロしている私は何者か クルクル回る赤い雲 膝に滲みた冷たい青空 痙攣は何処までも夢みる 可能性のひと欠片をフラットさせ グロテスクな骨を地に刺して 右に私は何者か、左に私は何者か 正面に私は何者か、10時に私は何者か 2時に私は何者か、何者かは私か 頭で散歩する爺さん婆さん 足を貸してくれる子ども すみません私を知りませんか どの枯葉が私の首なのか 歩き出せばゴミ箱に私は何者か 広げる途中で破れる望み 駄目になってしまう精密機械は 笑いに逃げていくロケット 視界の良いジャングルから声 堕落のひと欠片をシャープさせ ビーティフルな性を宙に浮かし 右に私は何者か、左に私は何者か 正面に私は何者か、10時に私は何者か 2時に私は何者か、何者かは私か
重なる想いと付け足される想い 贈られてきた詩集のページをめくる 有難いことに詩集を頂くことが多くなり 多角視野による詩人の凝縮されたエネルギーを 自分なりに解凍する楽しみを覚えた しかし詩を書くことと同じように 読み砕いていくという自分のセンスが問われる 自由というのは楽しみにいつも厳しさが伴う まずは先入観を捨て受け入れる パッと字列の風景を見て決めてはいけない 自分のキャンパスはなるべく白くして 描かれ易くしておかなければ すると和紙に染み込むように 滲みながら重なる想いが感情を動かす すでに文字を追っている感覚はなく 読者が創る自由度の高い芸術であり 文字が文字でなくなるのが詩の世界だ だから楽しいだけではない 厳しさがそこにあるから詩の魅力に囚われ 詩を読むことに覚悟が持てるのである 有難き機会に溺れるのも良い