秋の何者か
9月
25日
口を伸ばし草に喰いつき
怪しい乾きが裸にさせ
香りに削られてゆくカラダ
連なる360度のエゲツない
ドロドロしている私は何者か
クルクル回る赤い雲
膝に滲みた冷たい青空
痙攣は何処までも夢みる
可能性のひと欠片をフラットさせ
グロテスクな骨を地に刺して
右に私は何者か、左に私は何者か
正面に私は何者か、10時に私は何者か
2時に私は何者か、何者かは私か
頭で散歩する爺さん婆さん
足を貸してくれる子ども
すみません私を知りませんか
どの枯葉が私の首なのか
歩き出せばゴミ箱に私は何者か
広げる途中で破れる望み
駄目になってしまう精密機械は
笑いに逃げていくロケット
視界の良いジャングルから声
堕落のひと欠片をシャープさせ
ビーティフルな性を宙に浮かし
右に私は何者か、左に私は何者か
正面に私は何者か、10時に私は何者か
2時に私は何者か、何者かは私か