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詩は元気です ☆ 齋藤純二

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夢で逢えたね

スレッド
あれっ
ナナに水と餌を
最近やってないなあ
やばいやばい
今まで一日たりとも
忘れたことがないのに

それにしても
どこにいるだ
ナナ ナナ ナナ
名前を呼んでみても……

おいおいそこかっ
クローゼットの中とは
どうしてこんなところに

それにしても
痩せこけてしまったな
ごめんよ

俺は何をしていたんだ
ごめんよナナ
ほら食べてくれ

徐に伏せしたまま首を立て
水を飛ばし
餌をムシャムシャと
食べ始めた

良かった
ほんとうに良かった
お前の元気が何よりだ

いつものように
寄り添ってこないけれど
それでもいいよ

さあ
ナナの好きな散歩に行こう
ほら行くぞ
ナナ ナナ ナナ……


カーテンの隙間から
眩しい光とともに朝が来た
ナナ
逢えて嬉しかったよ
#詩

ワオ!と言っているユーザー

#手を

スレッド
僕らが平和な時
大地から雲へ
涙が上がっている

飛べないのに
空へ手をひろげ
微笑み

君らが苦しい時
雲から大地へ
涙があふれている

泳げるのに
手が頬で固まり
泣いて

僕らの手を
君らの手に
添える時なんだ
#詩

ワオ!と言っているユーザー

ヒマワリ

スレッド
飛び交う塊りの
悲痛の叫びに画面が暴れ出し
まだ青空を見上げていた
君の微笑みが落とされてゆく

さしのべる手を探している
さしのべられる手を探している
この黒い苦しみに光る矢は
救いに絶望を刺そうというのか

嘆きが喉元につまる時
そこにどんな声を当て叫べば
血の滲みた地に再び
黄色い花が咲くのだろう

君からもらった種は
ポケットでこんこんと応える
祈らずにそれを掬えない
希望を撒かずにはいられない
#詩

ワオ!と言っているユーザー

背後占い『字念屋』「和」

スレッド
ごきげんよう
この度はメールでお申込みいただき
誠にありがとうございます
コロナ禍ということもありまして
字念屋もリモートでの占いを開始しています
直接にご対面できないのは残念ですが
画面越しでもあなたの背後にある念字は
十分に見ることができますのでご安心ください

はい、よろしくお願いします
とても素敵なお嬢さまね
えくぼがとても可愛らしくて
みなさんから好かれるのが
表情からもすぐにわかります
すでにあなたの中核文字が想像できますけれど
しっかり見ていきますね
では目を閉じてリラックスしてください

……はい、目を開けてください
くっきりと見えました
あなたの中核文字は「和」です
「禾」は稲穂で「ノ」のところを見ると
頭がずいぶん垂れていますね
実るほど頭を垂れる稲穂かな、という
ことわざは聞いたことあるでしょ

はい、その通りです
立派な人ほど謙虚な姿勢でいる
そのようなことわざですね
相手を「和ませ」「和らげ」「和ませる」といった
もうそこにいるだけで仏様のような
ひとを穏やかな心にさせてしまうのですから
素敵な「和」の中核文字をお持ちです

それはたいへん素晴らしいことですよ
みなさんが癒されている証拠です

そうでしたか
悩んでいらっしゃるようですね
世間の時間の流れについて行けず
とても疲れてしまうのですね
将来に不安もある、と

「和」の中核文字をお持ちの方は
おっとりされていますから
みなさんの考えや行動について行こうとすると
ストレスがかかってきます
その焦りが悪循環になってしまい
するとあなたの「和」もくすんでしまい
あなたがあなたらしく笑顔でいれなくなります

ひとは時計で計れない時間があり
それぞれの時間の流れがあります
世間の時間にばかり合わせて行こうとしますと
心が疲れてしまいます
今まで懸命について行こうと走ってきたのですから
大学生なりに許す限りかもしれませんが
立ち止まったり
ゆっくりと寄り道などされてもいいと思いますよ
あなたがあなたに微笑むような
時間のお過ごし方をお勧めします
みんなが先に進もうが
あなたがあなたの道を進むことが大事です
ひとの道を進むことはできません

いろんな世界を見て感じ
ご自身探しをされると良いと思いますよ

そうでしたか
来週からお花屋さんでアルバイトをされるのですね
それは素晴らしい経験になりそうですね
慣れぬことがあるかもしれませんが
その中で楽しみを見つけながら
自分がどんなことに喜びを得るのだろう
そんなところを探ってみてくださいね

そうです、その微笑みを大事にしてください
ひとを和ます幸せを感じながら
慌てず焦らず今はご自身を見つめることです

元気が出てきましたか
それは良かったです

ありがとうございます
そうおっしゃっていただけると
こちらとしてもたいへん励みとなります

では本日のリモートでの占いは
これくらいにしておきましょうかね

まだまだ寒い日は続きますが
風邪など引かれぬよう温かくお過ごしください

この度は字念屋へご来店いただき
誠にありがとうございました
またのお越しを楽しみにお待ちしています
ごきげんよう
#背後占い字念屋の詩 #詩

ワオ!と言っているユーザー

白い糸

スレッド
君の上着から一本の白い糸
背中に垂れるそれを引っ張ってみた

シュルルル

君は萎み始め
白い糸の先には何もなくなった
僕は白い糸を捨て駅へ向かう


電車の天井から一本の白い糸
まさかと思ったけど引っ張ってみた

シュルルル

電車は夜空に吸い込まれて
白い糸は風に飛んだ
僕はレールを歩き自宅へ向かう


玄関のドアに一本の白い糸
家が消えそうだけど引っ張ってみた

シュルルル

今度は土に吸い込まれてしまった
白い糸を僕の胸に当ててみたら
くっ付いてしまったようだ


僕の胸から一本の白い糸
僕が消えそうだけど引っ張ってみた

シュルルル 

僕の身体は白く細長くなり
君の背中に垂れ下がっていたんだ
誰か僕を引っ張ってくれ
#詩

ワオ!と言っているユーザー

雨の入(い)る

スレッド
液晶画面にある
一日のニュースは
すべて読んでしまう

追われる密集から
逃れたい空洞存在を
車窓の外に求めている
今夜も雨がない

此処に居る身を
誰もいない
湿る森に置き
暗い惻隠が欲しい

癒しのルーティン
音楽のアプリからは
ひとつしか表示されない
検索履歴の「雨の音」

ちぃぱっちぃぱっ
ちぃぱっちぃ
ちぃぱっちぃちぃ

ガラスに映る
役立たずの
言葉が象る顔を
目を閉じ遠ざける

其処へ向かう
恥も悔いも消え去り
孤独の微笑みが
くり抜いた筒の器

ちぃぱっちぃぱっ
ちぃぱっちぃ
ちぃぱっちぃちぃ

濡れ鼠になる
#詩

ワオ!と言っているユーザー

ファジィる

スレッド
僕はどうな
のか
そうな
のか
そうでない
のか

きっと
どうでもいい
のか
ずっと
どうでもいい
のか
それでも
どうな
のか

のか
のか

いつまでも
のか
のか


僕は止まる
のか
頭の中では
のか
のか

歩く
のか

きっと
そういうことな
のか
ずっと
どうでもいい
のか
それでも
どうな
のか

のか
のか

いついつまでも
のか
のか


のか
のか


僕は続くよ
#詩

ワオ!と言っているユーザー

枯葉の声

スレッド
風が吹くと
枯葉が降って
乾いた音に
空洞の悲しみは
響いて消える

君の短い人生と
ここにいる
僕の人生の長さ

悔しかっただろう
君の視線を感じ
不規則な
枯葉の秒針を
僕は聴いている

あの日を
思い出してしまう

一本の電話は
水を失った
君の冷たい
身体の知らせ
僕は泣き崩れ
立ち上がることも
出来なくなって

病を隠し通した
その優しさを
今でも恨んでいる

なぜ悔しさも吐かず
枯れたのですか
十代の時に
出会った時から
大人だった
君の本当の言葉を
僕は聴けず

缶ビールを供え
線香の煙の
弱々しい線は昇り
今年も枯葉に
聴いている
#詩

ワオ!と言っているユーザー

朝バッチ

スレッド
僕は
輝きバッチが欲しく
夢の不思議を
追いかけ転べば
目が覚めて
なんだか朝から
ふにゃらかな刺激に
止まらない笑い

蹴飛ばされた布団は
綿が散らばり
自由を知ってしまう
太陽光線を撫でながら
もくもくもくと
幸せ雲になっている

言葉にはできない
窓の外の
青い気持ちを
まだ夢に浮かぶ君へ
伝えたいけど
輝きバッチを追って
夢中になっているから
玄関を開けながら
返事のない
「行ってきます」

もうじき
目が覚めるだろう
君の微笑むロマンと共に
今日も間違いない
胸にはキラキラ輝く
朝バッチをこの世界で
#詩

ワオ!と言っているユーザー

オジサン子ども

スレッド
私は三歳。ひとは私のことを天才児だと言うが、
前世の知能がそのまま残されて生まれた人間と
いう特殊な誕生をした。その前世でどのような
生涯を得たかは全く分からない。頭の中だけが
オジサン。そう、私はオジサン子ども。客観的
に考察すると、まあ五十歳くらいの精神年齢で
あろう。知能はさほど高くないが、なんせ身体
が三歳なのだから世間は私を天才と騒ぐわけだ。
最近では雑誌、テレビ局やユーチューバー達が
毎日のように私を目当てにやって来る。玄関先
で彼らは母親に出演の交渉をするが、私はまだ
呂律の回らない口で「勝手に私の映像や記事を
流すなよ。きちんと契約を取れた相手だけゲス
トとして質問に答える。ああ、ダメダメ、そこ
の君、録画はダメだよ」と、言った感じで彼ら
の視線の下から話し出す。私の喋りに気持ち悪
がって帰ってしまう者もいるくらいだ。母親は
若く、まだまだ社会経験が少なく騙されやすく
心配の元だ。父親? ああ、そりゃ酷いものだ。
私が再教育したいくらい浅はかな思考の持ち主
で、仕事はろくにしないし、どこからか見つけ
てきた日付の切れた添加物の多い弁当を、三歳
の私に食べさせようとしたり、時には夕ご飯が
抜きとか、一家をきちんと養っていない、どう
しようもない父親だ。まあ、こんな家族に生ま
れて来たら、私がしっかりしなくてはならない、
となる。三歳にして一家を何とかしなければい
けないというのが現状だ。そんな私は最近、キ
ショい子どもなんて言われる。この状況での私
の気持ちなどわかる者などいない。近い将来、
もう少し身体が発達し、パソコンのキーボード
が自由に打てるようになれば、自分の特殊な存
在を生かし、自から世界にジャンジャン配信し、
ユーチューバーとしてこの家族を裕福にするこ
とができるだろう、そう考えている。これが今
の私の夢だ。夢ってほど大したことじゃないな、
目標ということにしておこう。もしかして私は
前世で家族を幸せにできなかった後悔とか持っ
ていたのだろうか。まあ、分からないことは考
えても仕方ない。人生は一度きり、いや二度目
か、そんなわけで楽しんでオジサン子どもして
みるよ。私の身体が大人になれば普通のオジサ
ンになる。それまでの勝負だな。
#詩

ワオ!と言っているユーザー

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