生家の庭で 南天が実っています。 薄が繁茂しているので、そのうち草刈りをしなければいけません。 近々、母を引き取ることになりそうなので、 細々としたものを持ってきました。 あっという間の10月でした。 【実】【紅】
図書館へ行く途中に幻日が出ていました。 なかなか写真を撮るタイミングがなくて、 結局、電線が入ってしまいました。 空がゆったりと望める場所に着くときには消えていましたが、 かなり長い時間出ていました。 【宙】
先日、思い出した作家さんの本を久しぶりに借りました。 表紙の装丁がとても好みですが、現在、この表紙では流通されていないようです。 出版社も変わって、幻の装丁になっていました。 ◇内容◇ 二十二歳のその日まで双子であることを知らずに育ったフローラとローズ。 出会うはずのない二人が偶然、ロンドンのイタリア料理店で出会う。 そして、フローラは知らず知らずのうちにローズの人生に巻き込まれてスコットランドへ 久しぶりに読むイギリス物語に、はじめは、退屈してしまいましたが、 双子が出会う頃から物語が頭に入ってきました。 なるほど、こういう展開になったのか?という、さらっとした物語でした。 現在の私の胸に引っかかったのは・・・ここでした。 「アンガスはすっかり老いこんでいるんだよ、 弱って、わけもよくわからなくなっているんだ。 その年取った彼をぼくらは、彼が生まれ育った土地から根こそぎ引き抜いた。 どんな人間にたいしてにせよ、それは限りなくむごいことだ。 アンガスはボトゥリックで生まれた。彼の父親も祖父もそこの土地を営々と耕してきた。 妻をそこに伴い帰った。彼らの子どもたちもそこで生まれた。 ところが今、彼の生涯の終わり近く、彼がわれわれの役に立たなくなると、 われわれは彼を自分たちの見えないところに、 彼を見てわれわれの胸が痛まないところに送りこんだ。 見知らぬ人々の介護を受けるに任せて」 【本】
様々なところで コキア (帚木草) が、緑色から紅色へと変わり始めています。 零れ種で増えるらしく、コキアのある近くで自然発生しています。 この庭には、零れてこないけれど、突然発生しないかな?と思っているところです。 【紅】
未発表の作品が見つかったとテレビで見て、本を借りました。 久しぶりに読む作品は、なんだか古典のようでした。 読み終わって感じたことは・・・ 本人が発表しなかった作品なので、発表しなくてもよかったような気もします。 清書して、発表せず、それでも手元に残していた心境は・・・。 ◇内容◇ 完成して清書しながらも発表されず、手許に残された「影に対して」。 「理由が何であれ、母を裏切り見棄てた事実には変りはない」 しかし『沈黙』『深い河』などの登場人物が、ついにキリストを棄てられなかったように、 真に母を棄て、母と別れられる者などいない―。 かつて暮した街を訪ね「六日間の旅行」「初恋」 破戒した神父を思い「影法師」 かくれキリシタンの里を歩きながら「母なるもの」 失われた“母”と還るべき場所を求め、長い歳月をかけて執筆されて全七篇。 「人生」を燃焼させようとする烈しい母、「生活」を大事にする父。 二人が離婚した時、幼い息子が強いられた選択は、やがて……。 2020年発見された未発表の中篇小説「影に対して」をはじめ、母を描いた名作を集成。 関連はないのですが、随分以前に読んだ『シェルシーカーズ』を思い出しました。 母が亡くなった後に遺品を整理していたら、古い流行遅れの服が見つかります。 子どもたちは、なぜこんなセンスのない母らしくない服を仕舞っていたのか? 疑問に思いつつ、さっさと処分してしまいます。 母にとってその服は、最愛の人と会ったときに着ていた思い出の服だったのです。 その人の気持ちは、誰にも推し量れないものですね。 【本】
道端で 蔓紫が咲いています。 茎が鮮やかな赤紫色をしています。 よく見ると、淡紅色の花と黒紫色の実が混在しています。 これが野菜売り場で見られるツルムラサキ・・・ ヌルヌルした触感なので、苦手な野菜の一つです。 【紅】【実】【紫】
散歩道で 一羽のカルガモが泳いでいました。 一羽行動が好きなのかもしれません。 随分離れたところに4羽のカルガモがいます。 写真を撮る前に反対側の道路を 大型バイクが爆竹のような音を発てて走って行ったので 4羽は驚いて飛び去りました。 【生】
今朝の室温は、18℃。 一段と肌寒くなりました。 この庭で ジョロウグモの巣が見られます。 見事に立体的な層状の巣が張られています。 そろそろ藪蚊がいなくなりそうなので、庭の手入れに入ります。 蜘蛛の糸、じっくり観ると、感動的です。 【生】
散歩道の川で 久しぶりにカワセミを見かけました。 しばらく、写真を撮りながら、見惚れていました。 自転車に乗った家族が通りかかり、私のカメラの先を見て 「カワセミがいる!」と感嘆の声をあげたので、場所を譲りました。 【生】
この庭で 初夏の頃から、アシナガバチが飛んでいました。 毎年、この庭には、蜂が飛びます。 以前は、犬柘植の木に巣を作っていました。 今年は、気付かなかったのですが、松の木の下に巣を作っていました。 気付いた時には、巣が大きくなっていました。 松の剪定が遅くなってしまい、松葉が繁っていて雨水に当たらなかったのが原因です。 冬になると、働き蜂は死んでしまって、 女王蜂は越冬するために巣から移動するとのこと。 今年は、いつまでも夏が続いてるので、 巣には働き蜂がびっしりととまっています。 あと少し、そっとこのままにしておこうと思っています。 それにしても、アシナガバチの顔は、怖い形相をしています。 【生】
同じ作家さんの本を立て続けに読んだら、飽きてきました。 この作家さんの主人公は、ほとんど男性です。 短編集には、女性が主人公の作品もありましたが… 何故なのでしょうか? ◇内容◇ 人工水晶の製造開発会社の社長・藤岡は、惑星探査機用の人工水晶の核となるマザークリスタルを求め、インドの寒村に赴く。 宿泊先で使用人兼売春婦として働いていた謎めいた少女ロサとの出会いを機に、インドの闇の奥へと足を踏み入れてゆく。 商業倫理や契約概念のない部族相手のビジネスに悪戦苦闘しながら直面するのは、貧富の格差、男尊女卑、中央と地方の隔たり、 資本と搾取の構造―まさに世界の縮図というべき過酷な現実だった。 そして採掘に関わる人々に次々と災いが起こり始める。 果たしてこれは現地民の言う通り、森の神の祟りなのか? 古き因習と最先端ビジネスの狭間でうごめく巨大国家を描く。 ロサは、ゴサインタンに登場したカルバナに似ていました。 珍しくロサと藤岡の濃密な関係はなく安堵しましたが、 最後までロサに拘る藤岡の身勝手さが偽善に思えました。 【本】
離婚した元妻の言 「あのまま続いていれば、今年、銀婚式なのね」 ◇内容◇ 離婚、会社の倒産、倒壊するツイン・タワーとともに親友の死…… 望んでもいなかった<人生の第2幕> 野心や出世のためというより、責任感と義務感で仕事をする高澤。 サラリーマンが今の時代は貧乏くじを引く。 一人息子を通じてもたらされる元妻由貴子の家庭の介護問題。 やりきれない現実の中で、どのようにして人生を立て直し、切り開いていくのか。 本の装丁が美しい本でした。 【本】
この庭で 蓼藍が咲いています。 数年前に種から育てていましたが、 年々少なくなっていました。 今年は、種蒔きからの発芽が多かったです。 零れ種から育つ蓼藍は、元気がよいです。 今年もたくさんの種が採れそうです。 そして、今年も生葉染めを見送りました。 また、来春種蒔き予定です。 【紅】
この庭で 小紫の実が紫色に染まりました。 自然発生した小紫です。 塀際にあるので、夏の熱射で、昨年は実る前に枯れてしまいました。 今年は、小さな実りがあります。 散歩道の川壁にもたくさんの実りが見られます。 【紫】【実】