介護の世界では専門職でもいまだに食事、排泄、入浴など身の回りのことを
支援することが介護だと思っている人が多いです。
ですが介護には正解はなく、これをやっていればよいというわけではないんですね。
私は介護の本質は「人」をみる仕事だと思っています。
そのために必要な事は、人に対する当たり前の姿勢、そして観察力と洞察力を用いて
その人を知ることが重要になります。
これをやらずに介護者は目先のテクニックや知識だけを身に付けようとします。
本当に大事なことはテクニックや知識はケアを行う上での引き出しの一つに過ぎないことを理解して身に付けることが大事です。
それは要介護度、認知機能、身体機能、性格傾向、既往歴等から
その人に合ったケアをテーラーメイドで組み合わせることが
介護のプロフェッショナルとして求められるからです。
おそらく研修やセミナーでさまざまな技法を学んでも
上手く活かせない人はいわゆるテクニックや知識といった
表面上のスキルアップしかしていない人ですね。
人一人にたいして一概にこれをやっておけばよいという正解はありませんが、
数式のように解き方。
つまり成解をいくつも用意しておくことが大事です。
そうすればこの方のこの症状にはこの数式が合うかもしれないといった
処方箋が処方できるようになります。
そうやって少しずつ本人の症状に合わせた調合ができるようになったり、
本人の相談に合わせて適切なサービスが提供できるような
コンシェルジュのような存在になれるのではないでしょうか。
そんなことできるわけないと思う方も多いです。
でもできないと思えばできませんし、なりたいと思えば近づくことができ、
いつしかそんな存在になれると私は思っております。
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